
シェムリアップでの遺跡巡り・観光は、さまざまな方法があります。ツアーに参加してガイドさんの話を聞くというのもいいですが、「自分のペースで自由に観光をしたい」という方も多いのではないでしょうか。
シェムリアップの中心地からアンコール遺跡群までは、距離があるので移動手段が必要になります。そこで、自由に観光をしたいという方にオススメなのが「レンタルバイク」を利用するという方法です!
カンボジアでは観光客であってもバイクの運転をすることが可能です。ただし、海外でのバイクの運転はもちろん注意をしなければいけません。
カンボジアでは国際免許は必要なのか?
カンボジアでは、A1サイズ(125cc以下)のバイクの運転には免許は必要ありません。外国人であっても、国際免許を取得していなくてもバイクの運転が可能です。(*2025年3月現在)
ただし、在カンボジア日本大使館のWEBサイトでは以下のような記載があります。
125cc以下のオートバイ運転時に免許が不要との発表になっておりますが、路上等における警察官との無用なトラブルを避けるため、可能な限り運転免許証を取得することをお勧めいたします。
交通ルールを守っていれば、基本的に警察に止められるということはありません。しかし、残念なことに、観光客を標的にして免許を持っていないことを理由に賄賂を要求する警察官というのもゼロではありません。
可能な限りリスクを減らすのであれば、国際免許を取得している方が安心ではあります。

カンボジアの交通ルール
日本とカンボジアの交通ルールの大きな違いは、カンボジアは【右側通行】であるという点です。特に普段日本で運転をされる方は、無意識に左側を走ってしまうということがありえます。常に右側通行であることを意識しながら運転をしましょう。
その他の細かなルールはもちろん違いもありますが、基本的に日本で運転をする場合の注意点を想定すればよいでしょう。(日本の交通ルールでアウトのことは、カンボジアでもアウトになります)
ただし、カンボジアでは厳格に交通ルールが守られているわけではありません。特にバイクは免許不要のため、中学生くらいの子どもが運転していることもあります。「日本の常識」が通用しないことを頭に入れておきましょう。
カンボジアの交通状況
カンボジアでは、以下のような運転をよく見かけます。
上記のような運転が一般的に行われていることを念頭において、運転を行いましょう。
またヘルメットの着用義務もあります。カンボジア人、外国人観光客でもノーヘルでのバイク運転を見かけますが、法律上違反になります。

シェムリアップの道路状況
シェムリアップの中心部では、スピードを出すことは少ないと思いますが、信号のない交差点は周りの状況をよくみて、状況に応じた判断をする必要があります。
遺跡エリアは、交通量が少なくスピードを出しやすくなります。大型のバスによる追い越しなどがあるのでスピードの出し過ぎには注意しましょう!
アンコール・ワットをはじめ、主要遺跡を巡る道(小回りコース・大回りコース)は、基本的に舗装路です。しかし、小規模な遺跡への道、トンレサップ湖への道などは未舗装の部分もあります。
雨が降ると道路状況がかなり悪くなることもあるので、自身の運転技術や天候を確認した上で、走行するルートを決めましょう。

レンタル方法・料金
シェムリアップの街中には、多くのレンタルバイク・ショップがあります!
料金には大きな違いはないので、車両整備がきちんとできているかどうか、信頼できるかどうかで選ぶとよいでしょう。大通りに面するショップであれば、比較的信頼できるお店が多いはずです。

私は今回、次の旅行会社でレンタルをしました。パークハイアットから徒歩30秒ほどで、店先に多くのバイクを並べています。

レンタルの手順
お店に入って、スタッフさんに「バイクレンタルをしたい」と伝えましょう。
レンタルが可能なバイクのリストを提示してもらえます。Honda、Suzuki、Yamahaなどの日本車が並んでいるので安心です。電気バイク(E-Bike)をレンタルすることも可能です。特に車種にこだわりがなければ、お店の人にオススメを聞くと良いでしょう。
レンタルする車種と日数が決まれば、申込書の記入です。

また、レンタルをしている間は、デポジットとしてパスポートをお店に預けなければいけません。パスポートはお店の金庫で保管してくれます。

パスポートを預けると手元の身分証がなくなるので、スマホで写真に撮っておくと良いでしょう。どうしてもパスポートを預けるのが不安であれば、交渉次第でパスポートの代わりに現金を預けることも可能だと思います。(バイクの担保になるものなので、数百ドルになると考えられますがケースバイケースです)
手続きおよび支払いが終われば、車両の確認です。
申し込みをしたバイク車両を準備してくれるので、不備がないか自身の目でもしっかり確認しましょう。車両を受け取った段階で写真を撮っておくと、返却時にキズが発覚しても、始めからあったキズか自身がつけたキズかの確認が可能になります。
車両の操作方法が分からなければ、このときに尋ねるようにしましょう。
電気バイク(E-Bike)は、走行可能な距離を確認しておきましょう。2日以上利用する場合は、バッテリーの充電が必要になることもあります。

レンタル料金
通常バイクのレンタルは、車種によって変わりますが1日あたり12〜19ドル程度。
1人で観光する予定なら、トゥクトゥクをチャーターするよりも安く済ませられることが多いです。一方で、グループ旅行だったら、複数人でトゥクトゥクをシェアした方が安くなるかと思います。
長期でレンタルをすると割引になることもあります。その料金で「いつまで利用できるか」も確認しておきましょう。


私がレンタルしたお店では「当日の22時までに戻ってくるように」と言われました。お店によっては「手続きをしたときから24時間後まで」という場合もあるようです。
ガソリン料金は、基本的に利用者が負担します。私がレンタルしたお店では、ほぼカラッポの状態だったので、まず始めに自身で給油しに行きました。返却時にガソリン残量の確認はありませんでした。(借りたときよりも多くのガソリンが残っていました)
こちらもお店によってルールが異なると思われるので受付時に確認するとよいでしょう。
ガソリンスタンドでの給油は、スタッフに給油したい量・金額を伝えると入れてもらえます。金額は「1Lで1ドル程度」です

バイクでの遺跡巡り
バイクがあれば、自分自身のペースで遺跡観光が可能になります。好きなペースで自由に行動できる点がメリットですが、安全には気をつけて運転をするようにしましょう。
トゥクトゥクなどを利用する場合、遺跡間の移動で休憩ができますが、自身でバイクを運転すると、移動中でも休憩にはなりません。晴れた日は気温も上がり、体力の消耗もしやすいので、休憩は多めに取ることがオススメです。
各遺跡の駐輪場
各遺跡の入り口付近には、駐車場・駐輪場があります。主要遺跡であれば、トゥクトゥクやバイクが数台並んでいるので、同じように駐輪するとよいでしょう。
ただし、アンコール・ワット(西側)については、駐車場と駐輪場が別になっています。
「Parking Moto」の看板が出ている場所にバイクを駐輪します。またアンコール・ワットの駐輪場は、料金(2000リエル=0.5ドル)がかかります。現金を用意しておく必要があります。

主要な観光ルートの距離
以下は主要な観光ルートの距離です。これに加えて、各遺跡内は徒歩で歩くことになるので、想像以上に体力を消耗します。安全に気をつけて運転をしましょう。
- シェムリアップ中心部からアンコール・ワットまで【片道】:約7km
- 小回りコース:約17km
(アンコール・ワットから、バイヨン、タ・プロームなどを経由してアンコール・ワットに戻るまでの1周) - 大回りコース:約25km
(アンコール・ワットから、プリア・カン、ニャック・ポアンなどを経由してアンコール・ワットに戻るまでの1周) - シェムリアップ中心部からベンメリア遺跡まで【片道】:約55km
- シェムリアップ中心部からトンレサップ湖(Kampong Phluk)【片道】:約30km
カンボジア入国ガイドはこちら!
まとめ|レンタルバイクで遺跡巡り
自分のペースで自由に観光がしたいという方には、レンタルバイクがオススメです。手続きも難しくなく、簡単にレンタルをすることができます。
一方で、カンボジアの交通ルールは、日本のように正しく守られているわけではありません。ある程度の運転技術や判断力が必要になります。事故やトラブルの可能性もゼロではありません。
そのような点を踏まえ、自己責任でバイクの運転をするようにしましょう。また、必ず海外旅行保険の加入をオススメします。
公式サイトを確認
エポスカードなら年会費無料

この記事では、バイクのレンタル方法と注意点を解説します。
実は私は、日本で原付バイクなどに乗ったことがありません。初めてのバイク運転がアンコールワット周辺でした!