
2024年より、カンボジアの入国手続きのオンライン化が始まりました!
従来は機内等で渡される「入国カード」に手書きで記入する形でしたが、今後は「Cambodia e-Arrival(CeA)」として、専用アプリまたは専用サイトからオンラインで申請する形となります。
2024年9月1日から、国際空港においてはオンラインでの手続きに1本化されました。
この記事の掲載内容は、2025年1月8日に更新をしました。運用時期や内容が急に変更になる可能性もあるため、ご自身でも最新の情報を確認なさってください
カンボジアの入国手続きがオンライン化
従来は紙媒体で行われていたカンボジアの入国管理・税関・検疫に関する手続きが、オンラインでの手続きに移行しました(国際空港)。
カンボジア入国前に、渡航者全員が申請を済ませておく必要があります。「ビザ」とは完全に別物ですのでご注意ください。従来の紙の入国カードに代わるものと考えていただければOKです。


2024年9月1日以降は、カンボジアに入国する際、事前に「Cambodia e-Arrival」で申請を済ませておく必要があります
Cambodia e-Arrivalの手続き方法
ここからは具体的に「Cambodia e-Arrival(CeA)」の登録方法をご紹介していきます。
今回はアプリ版に沿って解説していきますが、Web版での手続きも基本的な流れは同じです。

英語で入力が必要になりますが、難しい質問は無いので心配しなくても大丈夫です! 一つずつていねいに解説していきます

専用アプリまたはWebサイトにアクセス
「Cambodia e-Arrival」の手続きは、専用アプリまたは専用サイトから行うことができます。どちらから手続きを進めても大きな違いはありません。
公式の「Cambodia e-Arrival」の申請に費用はかかりません。有料の代行サイトなどと間違えないようにご注意ください!

公式サイトは https://www.arrival.gov.kh/からアクセスできます。
画面の右上から日本語に切り替えることもできますが(アプリも言語切り替え可能)、翻訳に不自然な箇所があるので、英語の方がわかりやすいかもしれません。以降の解説も英語版で進めていきます。

新規プロフィールを登録
専用サイトにアクセス、またはアプリをダウンロードできたら、まずプロフィールの登録を行います。
登録は、カンボジア人用と外国人用で分かれています。そのうち「Individual(個人)」を選択してください。

下記のような画面(Select profile)が出てきたら、新規プロフィール追加(Add new profile)をタップしてください。

次にパスポートをスキャンする画面が表示されます。顔写真ページ下部のコードをスキャンすると必要項目が自動入力される仕組みです。
ただし、自動入力がうまくいかないケースもあるので、その場合は手作業で各項目を入力してください。

「姓」と「名」を逆に入力してしまわないように気をつけてくださいね!
「田中 太郎」さんだとしたら、「田中」がSurname、「太郎」がGiven Nameになります



パスポートの顔写真のページ画像をアップロードする必要があります。事前にスマートフォンのカメラ等で撮影しておきましょう。

入国・税関・検疫の情報を登録
プロフィールの登録が終わったら、次に「入国管理・税関・検疫」に関する情報を登録していきます。この手続きは、入国予定日の7日前から行うことができます。
Step 1【アライバルビザについて】
以前はCeAのアプリやWebサイトから「ビザ」を申請することができましたが、2025年1月の時点では「ビザ」の項目が消えています。ビザについては、従来通りオンラインまたは現地空港等で取得する必要があります。くわしくはこちらの記事をご覧ください。
ビザの情報について入力していきます。
まず「VOA (Visa-on-Arrival/アライバルビザ)」を申請する予定の方向けの説明です。
アライバルで観光ビザを取得予定の方は「Apply visa T」をタップしてください。そうすると、さらに種類を選択する画面が出てくるので、シングルエントリーの「Tourist(T)」を選択します。オンラインでe-Visaを取得済みの方は、「Valid e-Visa」をタップしてください。その後、ビザ番号などの詳細情報を入力します。


Step 2【カンボジア滞在の日程】
2つ目の画面でカンボジア滞在の日程を入力します。
カンボジアに入国する日付と、カンボジアから出国する日付をそれぞれ入力してください。

Step 3【旅行形態】
3つ目のステップでは旅行形態について入力します。
入国目的の欄は、観光の方は「Holiday/Pleasure/Vacation」を選択すれば大丈夫です。
航空便の種類や航空会社名、便名も入力してください。便名などは予約確認表やeチケットなどで確認できます。

Step 4【滞在先について】
カンボジアでの滞在先を入力します。
宿泊予定のホテルやゲストハウスの住所を準備しておきましょう。住所は予約サイトやGoogleマップで確認できます。

この項目は入力必須なので、宿泊先の予約が終わっていない方も暫定で宿泊予定先の情報を登録しておきましょう

Step 5【出発地と到着地】
出発した都市とカンボジアの次の到着都市について入力します。
都市名で検索できるようになっているので、例えば羽田空港から出発したのであれば「Tokyo」と入力して選択してください。
カンボジアの次の到着については、そのまま日本(例:羽田空港)に戻る予定であれば上記と同じく「Tokyo」と入力すればOKです。
他の国を周遊する予定のある方は、その都市名を入力します。

Step 6【健康情報】
ここでは、ご自身の健康状況について入力します。それぞれの項目を確認の上、「Yes」または「No」を選択してください。
カンボジア入国の14日前に中東、アフリカ、ラテンアメリカの国に滞在していた方は、3つ目の質問で「Yes」を選択してください。

Step 7【税関申告】
次に税関に関する申告をします。
特に申告するものがなければ、どちらの質問も「No」を選択してください。最後に同意確認のチェックボックスを選択します。
申告が必要なものの項目については、同じ画面に説明が記載されています。

Step 8【規約への同意】
最後に入国に関する規約への同意が求められます。
ページ最下部のチェックボックスを選択して、一番下の青いボタンをタップすれば申請完了です。


お疲れさまでした!
これでアプリor専用サイトでの手続きはひとまず完了です
Step 9【ビザの支払い方法】※
2025年1月時点では、Cambodia e-Arrivalからビザは申請できない状態になっています。
下記の画面は、Step 1でアライバルビザの取得を選択した方が対象となります。
「Select payment option」の項目で、希望する支払い方法を選んでください。観光ビザの場合、手数料を含めて「合計36ドル」となります。

QRコードの画面をダウンロードまたは印刷
最後に下記のようなQRコードの画面を保存しておきましょう。印刷して入国時に提示する形でも構いません。
下記のQRコードの画面は、入国審査時と税関(荷物を受け取った後の出口)で使用します。

カンボジア入国審査時にQRコードを提示
カンボジアに到着したら入国管理(イミグレーション)のカウンターに並びます。
アライバルビザを取得する予定の方は、先にビザカウンターに並んでビザを取得してください。すでにオンライン等でビザを取得済みの方は、そのまま入国管理のカウンターに進んで問題ありません。
シェムリアップ・アンコール国際空港の場合、エスカレーターを降りて右手側がビザ発給カウンター、左手側が入国管理カウンターとなっています
2024年9月1日以降は、「Cambodia e-Arrival」に1本化され、従来の紙の入国カードは利用できなくなりました。*国際空港の場合
空港に設置されているタブレットを使用して、到着後に手続きをすることも可能ですが、並ぶ可能性もあるので、出発前に手続きを済ませておく方がオススメです

実際に「Cambodia e-Arrival」を使って入国した際、QRコード自体はイミグレで使用しませんでした。ただし念のため、提示を求められた際にすぐに出せるように準備だけはしておきましょう
申請中にエラーが発生した場合
2024年にCambodia e-Arrivalの運用が始まってから、Cambodia Noteにいくつか手続きに関する問い合わせやDMをいただきました。
個別の不具合については、こちらで対応することが難しいので、申請中のエラーに関してはぜひ公式に直接メール等で問い合わせてみてください。
ただし、現状でいくつか実例を見てみると、下記の対応で申請中のエラーを解決された方が多いようです。

もしも申請でうまくいかない場合には、上記の対応を試してみてください
スムーズに入力作業が進めば、数分で申請は完了しますが、まれにエラーが発生することもあるので、Cambodia e-Arrivalの手続きは出発前に余裕をもって済ませておくのがおすすめです!
「Cambodia e-Arrival」まとめ
2024年から運用が開始した「Cambodia e-Arrival」についてご紹介していきました! 従来は紙の書類で行われた各種手続きがオンラインで行えるようになります。
新しく導入されるシステムなので、戸惑う方もいるかもしれませんが、実際に2024年9月に使ってみた際はスムーズに利用することができました。
今後、さらなるイミグレの時間短縮に繋がると良いですね!

タイミングによって若干の変更が生じる可能性もゼロではありませんが、今後利用される方の参考にしていただければと思います!
この記事の掲載内容は、2025年1月8日に更新をしました。運用時期や内容が今後変更になる可能性もあるため、ご自身でも最新の情報を確認なさってください

こちらの記事では、Cambodia e-Arrivalの登録方法についてくわしくご紹介していきます! ぜひ渡航前にチェックしてくださいね