カンボジアに入国するのに必要なビザの取得方法について紹介します。
観光の場合にもビザが必要なので、旅行前にしっかりとチェックしておきましょう!カンボジアの観光ビザは個人でも簡単に取得することができます。
2024年より本運用スタート
カンボジア入国のビザの種類
カンボジアに入国するためのビザは、大きく分けて2種類あります。
通常の観光であれば「観光ビザ」が対象です。ビジネスなど、観光以外の目的で入国する場合には「一般ビザ」を取得します。
- 観光ビザ(Visa T)Tourist Visa
観光客用のビザで、最長30日間の滞在が可能
*基本的にこのページでは【シングル】の通常観光ビザについてご紹介 - 一般ビザ(Visa E)Ordinary Visa
カンボジアに1ヶ月以上滞在する長期滞在者、就業者などが対象のビザ
このほかにもいくつかビザの種類がありますが、今回の記事では「観光ビザ」の場合に限定して解説していきます。
オンラインで取得する観光ビザのことも「e-VISA」と呼ぶことがありますが、上記の一般ビザとは別物です。名前がややこしいので気をつけましょう!
カンボジアの観光ビザは大きく【シングル】と【マルチプル】の2つに分けられます。
【シングル】とは1回のみ入国できるビザのことで、通常カンボジアで「観光ビザ」と言えばこちらの【シングル】ビザのことを指します。
一方で【マルチプル】とは対象期間内なら何度でも出入国が可能なビザのことです。ただし、1回あたりの滞在可能日数は30日までと定められています(*1回限りで30日延長可能→最大で60日滞在可能)。
たとえば、1年間(もしくは2年間・3年間)で何度かカンボジアに短期滞在する予定のある方は、訪問回数によっては【マルチプル】の方がお得かもしれません。ただしあくまで「観光用」のビザなので就労はできない点に留意してください。
【マルチプル】はオンラインでは申請できないため、在日本大使館・領事館またはアライバルで取得する必要があります。
カンボジア観光ビザの取得方法
カンボジアの観光ビザを取得するには、以下の3つの方法があります。
上記のうち、おすすめは「❷ 空港または陸路国境で到着後に取得」または「❸ 事前にオンラインで取得」の方法です。どちらで取得しても結果的には同じなので、お好みで選んでいただいてOKです。
カンボジア大使館または領事館での取得を希望する場合は、直接大使館のホームページで確認してみてください。ただし、通常の観光ビザの取得であれば、わざわざ大使館まで行く必要は無いかと思います。
▼在大阪カンボジア王国名誉領事館 ホームページ
https://www.cambodia-osaka.com/
「在日本国カンボジア王国大使館」のホームページは、英語とクメール語表記のみのため、大阪の領事館のホームページの方がわかりやすいかと思います
空港で取得する方法 [アライバルビザ]
まず、ここからは「アライバルビザ」についてご紹介していきます。アライバルビザとは、空港到着後に現地で取得するビザのことです。
カンボジアの観光ビザは、プノンペン空港・シェムリアップ空港などで取得することができます。
陸路で入国する場合には、手続きに時間がかかる可能性があるので、事前にオンラインで取得しておく方がスムーズです。
手続き自体はとても簡単!
今回はシェムリアップの空港でアライバルビザを取得する流れをご説明します(*プノンペン空港でもほぼ同じです)。
カンボジアの国際空港では、2024年9月からすべての入国手続きがオンライン化されました。
従来は紙の入国カードに手書きで記入していましたが、2024年9月1日からは「Cambodia e-Arrival(CeA)」という専用アプリまたはサイトからの事前申請のみとなっています。
アライバルビザの申請手続きも、CeAのシステムから行います。CeAの登録方法について詳しくは下記のWeb記事をご覧ください。
「顔写真が必要」と書かれた説明もありますが、空路での入国の場合は提出を求められることはありません(2024年3月時点)。ただし、陸路でアライバルビザを取得する場合は、念のため写真を準備しておくと良さそうです。
ビザ発給カウンターに並びます。事前に「Cambodia e-Arrival(CeA)」で入国前の手続きを済ませておきましょう。
CeAの具体的な手続きの進め方は、下記の記事でくわしく解説しています。アライバルビザを希望する方は、CeAの申請で「Apply Visa T(観光ビザ)」を選択してください。
順番が回ってきたら、カウンターでパスポートを係員に渡してください。CeAで発行されるQRコード画面の提示を求められることがあります。
カウンターから少し離れた場所でしばらく待ちます。自分の名前が呼ばれたら、パスポートを受け取ります。アプリ・Webサイトで決済ができていなかった方は、カウンターで直接支払ってください。
*2024年9月からは電子決済にも対応予定(国際空港のみ)
観光ビザはパスポートに貼り付けられています。記載されている情報に誤りが無いかチェックして、問題なければ完了!入国管理のカウンターへ進みましょう。
アライバルビザの手続きに関しては、2024年9月前後で色々とシステムが変更されています。急に運用方法が変更される可能性もあるので、最新情報にご注意ください!
オンラインで事前に取得する方法 [e-Visa]
次に、ここからはオンラインで事前に取得するビザについてご紹介します。
「空港で手続きするのが少し不安」「少しでも時間を節約したい」という方には、事前にオンラインで観光ビザを取得する方法がおすすめ!
顔写真やパスポートのデータは、自分のスマホカメラ等で撮影したもので十分です。
本物のe-Visa申請サイトそっくりなページもあるので正規のサイトと間違えないように注意してください!不自然なURLになっていないか要チェックです。
カンボジア王国外務省公式のe-VISA申請サイトにアクセスします。日本語表記に切り替えることも可能です。
画面指示に従って進み、必要事項やファイル(顔写真とパスポート)のアップロードを行います。項目はすべて半角英字で入力してください。
入力情報の確認ページのあとに、支払い画面に切り替わります。クレジットカードのみ対応です。$30に$6の手数料が加わり、1人あたり$36です。決済完了後にメールが届きます。
3営業日以内にメールに添付する形でビザが届きます。申請内容に誤りがないかチェックして、問題なければ印刷してください。予備として2部印刷しておきましょう。ビザ部分を切り取って、パスポートの空白ページに自分で貼り付けておくこともできます。
入力画面の「個人情報」の「訪問時の住所」については、宿泊先の住所を入力しておけば大丈夫です。未定の場合には、仮でどこかのホテルの住所を入力しておきましょう。
観光で入国する場合、ビザタイプは「Visa T 36$」を選択してください。
オンラインでの取得は手数料が発生しますが、複数人まとめての申請が可能です。人数の多いグループやご家族は、空港でのスムーズな入国手続きのために検討してみてはいかがでしょうか
アンコール・ワットの
遺跡解説はこちら!
カンボジアVISA申請のまとめ
カンボジアに入国する際に必要なVISA取得の方法をご紹介しました!
大使館や領事館での取得は時間と手間がかかるため、オンラインまたは空港で直接取得する方法がおすすめです。
少しでも手数料を安くしたいなら空港取得、到着時の手続きを省きたいならオンライン取得を選ぶと良いと思います。
個人的には早く済ませたいのと、空港で手続きをするのが面倒なので、オンラインで済ませてしまうことが多いです。
どちらも手続き自体は簡単なので、個人旅行の方も安心です!どうしても心配という方は、日本の旅行代理店に相談してみると良いと思います。
カンボジア旅行に関するビザ以外の手続きや準備については、下記の記事でまとめていますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
カンボジア滞在のためのビザは色々な種類がありますが、こちらの記事では【観光ビザ】の取得の情報を中心にお伝えしていきます!