カンボジア観光のベストシーズンはいつでしょうか?
もちろん普段の街の様子も気になりますが、せっかくなら「特別なイベントに参加したい」「普段と異なる雰囲気の街中を感じたい」という方もいるでしょう。
祝祭日や年間行事、観光客でも参加できるイベントなどを紹介するとともに、観光におすすめのシーズンについてお伝えします。
2024年のカンボジアの祝日
カンボジアの祝日は以下の通りです。観光地であるシェムリアップは、祝日であってもお店やレストランは通常営業していることが多いです。
しかし、地方都市へ行く場合や役所での手続きなどが必要な場合は、ご注意ください!
また、祝日に合わせてイベントが開かれていることもあります。観光地ではひじょうに混雑することもあるので、旅行前に日程をチェックしましょう。
【2024年】カンボジアの祝日
1月1日 | 新年 | International New Year |
1月7日 | 虐殺政権からの解放の日 | Victory Day over Genocidal Regime |
3月8日 | 国際女性の日 | International Women’s Day |
4月13~16日 (*) | クメール正月 | Khmer New Year Days |
5月1日 | メーデー | International Labor Day |
5月14日 | シハモニ国王誕生日 | King Norodom Sihamoni’s Birthday |
5月22日 (*) | 仏誕節 | Visaka Bochea Day |
5月26日 (*) | 王室始耕祭 | Royal Plowing Ceremony Day |
6月18日 | モニク前王妃誕生日 | Queen Norodom Monineath Sihanouk’s Birthday |
9月24日 | 憲法記念日 | Constitutional Day |
10月1~3日 (*) | 盂蘭盆 | Pchum Ben Days |
10月15日 | ノロドムシハヌーク前国王記念日(命日) | Commemoration Day of Former King Norodom Sihanouk |
10月29日 | シハモニ国王即位記念日 | King Norodom Sihakmoni’s Coronation Day |
11月9日 | 独立記念日 | Independence Day |
11月14~16日 (*) | 水祭り | Water Festival |
国王や王妃の誕生日など、王室に関する祝日が多いですね。各地で祝賀イベントが行われますが、観光客が気軽に参加するのは少し難しいかもしれません
主な行事・イベント
ここでは以下の行事・イベントについて解説をします。
- 虐殺政権からの解放の日(1月7日)
- カンボジアのお正月
- インターナショナル・ニューイヤー(1月1日)
- 中国暦の旧正月(2月上旬)
- クメール正月(4月中旬)
- カンボジアのお盆
- アンコールワット国際ハーフマラソン
虐殺政権からの解放の日(1月7日)
1979年1月7日、ベトナム人民軍がプノンペンに侵攻し、クメール・ルージュ体制が崩壊しました。この虐殺政権から解放された日を祝う祝日です。
1975年からの4年間、ポル・ポトによる知識階級の処刑がはじまりました。国民の3分の1にあたる200万人が虐殺され、今もなおカンボジア国民の年齢には偏りが残っています(虐殺の人数は諸説あり)
カンボジアの歴史を解説!
王室関係の祝賀と同様、各地で記念イベントが開かれます。
カンボジアの方にとってはとても大事な日です。イベント開催地の近くを訪れるときは、敬意を持った行動を心がけましょう(短パンやサンダルでイベントに参加することは失礼とみなされることがあります)。
カンボジアのお正月
カンボジアには、3つのお正月があります。
カンボジア人にとって、いちばん重要なのは、4月のクメール正月! 毎年4月中旬頃(陰暦による)に祝われるカンボジアのお正月です。
クメール正月の新年を迎える時刻は、天から新しい干支の女神をお迎えする時間です。王室専属の占い師によって告げられるため、新年を迎える時刻は毎年異なります。各家庭では、祭壇にお供えをし、女神を迎える準備を行います。
クメール正月の期間には「ソンクラン」という水掛け祭りが各地で行われます。もともとは、新年に仏様や家族を水で清めるという意味で始まったそうです。
ソンクランは、タイで行われているものが有名ですが、メコン地域の仏教国(カンボジア、タイ、ラオス、ミャンマー)で行われており、近年では外国人旅行者も一緒になって、至る所で水のかけ合いが行われています。
カンボジアのお盆
カンボジアのお盆は、毎年10月中旬頃(陰暦による)におこなわれる仏教行事です。
日本のお盆と同じく、先祖を偲び、寺院にお参りにいきます。カンボジアの人々は、故郷へ帰省したり、家族で行楽地に行ったりして過ごすことが多いようです。
ご先祖様に再会するには、自分の厄落としをするために7つ以上の寺院を訪れ、徳を積まなければいけません。
ローカルのお店はお休みになりますが、観光地はいつも通りの雰囲気です。
いつも少しちがった街の様子を感じられるのも楽しいかもしれませんね!
アンコールワット国際ハーフマラソン
「アンコールワット国際ハーフマラソン(Angkor Wat International Half Marathon)」とは、毎年12月頃にシェムリアップで実施されている国際マラソン大会です!
マラソンコースがアンコールワット遺跡公園内に設定され、アンコールワットはもちろん、アンコールトム、バイヨン寺院跡などを眺めながら走ることができるます。
2022年大会では、タレントの猫ひろしさんが、約7000人参加の中、1位でゴールしたことで話題にもなりました。
ハーフマラソン以外にも、10km、5km、3kmなどのエントリーも可能なので気軽に参加ができます。マラソン日程に合わせてカンボジア渡航をするということもおすすめです!
大会への申し込みは、World’s Marathonsというサイト(英語)から行うことができます。早めの申し込みの方が料金がお得です!
マラソンコースが世界遺産というのは贅沢ですね。走りながら、遺跡を楽しむ余裕はあるでしょうか!?
観光のベストシーズンは?
カンボジアには乾季と雨季の2つの季節があります。日本のような「四季」はありませんが、ざっくりと大きく2つの季節に分かれています。
一般的に、乾季の前半(特に年末前後)が観光のベストシーズンと言われていますが、雨季ならではの魅力もあるので、年間通してカンボジア旅行はおすすめです。
旅行のタイミングは、基本的にご自身の都合に合わせて選べばOK! ぜひその時期ならではのカンボジアの姿を楽しんでください。
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シェムリアップは観光地のため、年末年始であっても基本的にどこもお店が開いています。パブストリートでは、カウントダウンのイベントも行われ、大盛り上がり!
ホテルが混雑する時期でもあるので、年末年始に訪れる場合には早めの予約がオススメです。【agoda】で人気ホテルの価格と空室状況をチェックしておきましょう!
アンコール・ワットで初日の出を拝むというのも人気のひとつです。アンコール・ワットは、西向きに建てられているため、太陽が背後から昇るように見ることができます。
また、春分の日(3月下旬)と秋分の日(9月下旬)は、中央祠堂のちょうど真上に朝日が昇ります。この神秘的な光景も、観光客には大人気です。
アンコール・ワットが建設されたのは12世紀頃。この頃すでに、正確な暦と建築技術があったんですね!
アンコール・ワット遺跡の朝日鑑賞は、観光客にとても人気です。旅行会社のツアーも多く組まれるので、新年、春分・秋分の日などは、大混雑となってしまいます。
「アンコール・ワットの背後から昇る朝日」を写真に撮ろうとする人が多過ぎて、逆に人が映り込んだ写真しか撮れないということもありえます。
閑散期を狙って、朝日鑑賞に行くというのもオススメです!
「仏教の日」に注意
カンボジアには月に数回、「仏教の日(タガイ・セル/仏足日)」があります。
この日は大きなイベントではありませんが、アンコール・ワットの第3回廊が入場禁止になります。
観光に影響が出てくる可能性もあるので、アンコール・ワットに行く際はご注意ください。
(第3回廊は、アンコール・ワットの一番高い回廊です。第2回廊までは入場可能です。)
1月 | 4日(木)、10日(水)、18日(木)、25日(木) |
2月 | 2日(金)、9日(金)、17日(土)、24日(土) |
3月 | 3日(日)、9日(土)、17日(日)、24日(日) |
4月 | 1日(月)、8日(月)、16日(火)、23日(火) |
5月 | 1日(水)、7日(火)、15日(水)、22日(水)、30日(木) |
6月 | 6日(木)、14日(金)、21日(金)、29日(土) |
7月 | 5日(金)、13日(土)、20日(土)、28日(日) |
8月 | 4日(日)、12日(月)、19日(月)、27日(火) |
9月 | 2日(月)、10日(火)、17日(火)、25日(水) |
10月 | 2日(水)、10日(木)、17日(木)、25日(金)、31日(木) |
11月 | 8日(金)、15日(金)、23日(土)、30日(土) |
12月 | 8日(日)、15日(日)、23日(月)、29日(日) |
上記以外にも、その他王室行事などにより、アンコール・ワット第3回廊への入場が制限されることがあります。
カンボジアの年間行事・イベント|まとめ
一般的に「ハイシーズン」と呼ばれる時期はありますが、年間を通してカンボジア旅行はおすすめです。どの時期でも楽しめるのがうれしいですね!
しかし、「特別なイベントに参加したい」「普段と異なる雰囲気の街中を感じたい」ということなら、次のような時期に来てみるのはどうでしょうか。
GWや日本のお盆などは、日本の空港での混雑が予想されます。そのようなハイシーズンをあえて避けて、人が少ない時期の旅行というのもいいですね。
ぜひカンボジア旅行計画を立てる際の参考にしてみてくださいね!