
シェムリアップは、ホテルや食事、マッサージなどの料金が比較的安く、一人旅でもコスパよく楽しみやすい街です。一方で、カンボジアのVISAやアンコール遺跡を観光するためのアンコールパスなど、どうしても節約できない費用もあります。
また、一人旅ではトゥクトゥクや遺跡ガイドの料金を割り勘できないため、複数人での旅行より割高になってしまうことも。だからこそ、すべてを安く済ませようとするのではなく、「節約するところ」と「お金をかけるところ」を分けることが大切です。
この記事では、シェムリアップ一人旅で節約できるもの・できないものをそれぞれ紹介します。ホテルや食事の選び方、移動・観光費を抑える方法など、限られた旅行費用を上手に使いながら、シェムリアップをコスパよく楽しむためのポイントを解説していきます。
この記事では、主に以下の3点について解説しています。
シェムリアップ旅行で必ずかかる費用
シェムリアップ旅行では、ホテルや食事など工夫次第で抑えられる費用がある一方、どうしても節約できない費用もあります。
特に、以下の2つは旅行前に必ず考えておきたい費用です。
- カンボジアの観光VISA:30 USドル
- アンコールパス:37 USドル〜
アンコール遺跡を観光する場合、この2つだけで少なくとも【67USドル】が必要です。どちらも節約することはできないため、あらかじめ旅行費用として考えておきましょう。

カンボジアのVISA|入国に必要なビザ
日本のパスポートを持つ旅行者がカンボジアへ観光目的で入国する場合、観光ビザ(Visa T)の取得が必要です。
観光ビザの料金は【30USドル】で、滞在可能期間は1か月です。オンラインで事前に申請できる「e-Visa」のほか、到着時に取得する方法もあります。
シェムリアップ旅行では避けることのできない固定費なので、ホテルや食事のように工夫して安くすることはできません。旅行費用を考える際は、最初から必要な費用として計算しておきましょう。
VISAの取得方法や必要な手続きについては
以下の記事で詳しく解説しています。

アンコールパス|遺跡観光に必要な入場券
アンコールワットをはじめとするアンコール遺跡を観光するには、「アンコールパス」と呼ばれる入場券が必要です。
アンコールパスには1日券・3日券・7日券があり、料金は以下のとおりです。
| 種類 | 金額 | 有効期限 |
|---|---|---|
| 1日券 | 37 USドル | 1日間 |
| 3日券 | 62 USドル | 7日間 |
| 7日券 | 72 USドル | 30日間 |
アンコールワットだけを見学する場合でもアンコールパスが必要なので、遺跡観光をするなら節約できない費用です。
どのチケットを購入するかによって、1日あたりの料金は変わります。アンコールワットやアンコール・トム、タ・プロームなど主要な遺跡だけを巡るなら1日券、複数日に分けてじっくり遺跡を楽しみたいなら3日券など、旅行日程に合わせて選びましょう。
アンコールパスの購入方法や対象となる遺跡については
以下の記事で詳しく解説しています。

ホテルが集まるシェムリアップ中心部からアンコール遺跡までは距離があるため、車・トゥクトゥク・バイクなどでの移動が必要です。そのため、アンコールパスとは別に移動費もかかります。*遺跡観光について後述

アンコールパスのお得な使い方
1日券は夕方に購入すれば翌日も利用できる
アンコールパスの1日券は、翌日用のチケットを前日の16時45分以降に購入すると、購入当日の夕方から利用できます。夕日を鑑賞したあと、翌日も朝から終日利用できるため、「夕方+翌日1日」の遺跡観光が可能です。
たとえば、シェムリアップに到着した日の夕方にアンコールパスを購入して夕日を鑑賞し、翌日は朝からアンコールワットやアンコールトム、タプロームなどを巡ることができます。
ただし、この特例が適用されるのは1日券のみです。3日券・7日券には適用されないため注意してください。
短期旅行で1日券を利用する場合は、夕方からの時間も上手に活用すると、限られた滞在時間の中でもアンコール遺跡をより楽しめます。

単独チケットを組み合わせる方法もおすすめ
アンコール遺跡の中には、アンコールパスとは別に単独で購入できるチケットが設定されている遺跡もあります。
そのため、滞在日数や行きたい遺跡によっては、「アンコールパス1日券+単独チケット」という組み合わせも選択肢になります。
単独チケットの例
ベンメリア:10USドル
クバール・スピアン:5USドル
たとえば、「アンコールパス1日券+ベンメリア」のように組み合わせれば、3日券を購入せずに複数日に分けて遺跡観光を楽しむこともできます。
「アンコール遺跡を何日間観光するか」だけでチケットを選ぶのではなく、行きたい遺跡と単独チケットの有無を確認してから、1日券・3日券・7日券のどれを購入するか決めるとよいでしょう。
ベンメリア、クバール・スピアンは、アンコールパスで見学することもできる遺跡です。ただし、アンコールパスを利用して入場すると、1か所のみの観光でもパスの利用日数を1日分消化します。

シェムリアップ現地で節約できる費用
VISAやアンコールパスは基本的に節約できませんが、シェムリアップでの滞在費や観光費は、選び方次第で抑えることができます。
特に、一人旅で節約しやすいのが以下の4つです。
シェムリアップは比較的物価が安く、ホテルや食事などは無理に我慢しなくても費用を抑えやすいのが魅力です。また、一人では割高になりやすい遺跡観光も、移動方法やツアーの選び方を工夫することで負担を抑えられます。

安さだけでなく快適さや満足度も考えながら、おすすめの選択肢を紹介します
ホテル|ドミトリーなら宿泊費を抑えられる
シェムリアップには、高級ホテルからリーズナブルなゲストハウスまで多くの宿泊施設があります。一人旅で宿泊費を抑えたい場合は、複数人で一つの部屋を利用する「ドミトリー」がおすすめです。
時期や宿泊施設にもよりますが、ドミトリーなら1泊5〜10USドル程度で泊まれることもあり、個室を利用するより宿泊費を大きく抑えられます。
なかでもおすすめなのが、シェムリアップ中心部にある「Onederz(ワンダーズ)」です。リーズナブルなドミトリーがあり、一人旅でも利用しやすいホステルです。

Onederzでは無料のアクティビティも開催されており、宿泊者同士で交流する機会があります。一人旅でもほかの旅行者と知り合いやすく、仲良くなった旅行者と一緒に食事へ行ったり、遺跡観光へ出かけたりすることもできます。
また、ホテル主催のグループツアーも用意されています。一人でトゥクトゥクやガイドを手配すると割高になりやすい遺跡観光も、ほかの旅行者と一緒に参加することで費用を抑えられます。
Onedeazの詳しい紹介は
以下の記事で解説しています。

ドミトリーは単に宿泊費が安いだけでなく、旅行者同士の交流を通して、一人旅で割高になりやすい観光費を抑えられる可能性があるのも大きなメリットです。

食事|ローカルレストランなら安く食べられる
シェムリアップには、リーズナブルなローカルレストランから、おしゃれなカフェ、高級レストランまでさまざまな飲食店があります。食費を抑えようと思えば、比較的簡単に節約できるのがシェムリアップの魅力です。
ローカルのお店なら、1食1USドル程度から食べられることもあります。ただし、せっかくの海外旅行で毎食とにかく安いものだけを選ぶのは、少しもったいないかもしれません。
安さと満足度のバランスでおすすめなのが「Khmer Taste」です。カンボジア料理からウエスタン料理までメニューが豊富で、料理は1品3USドル程度から。ビールも1杯0.5USドル程度とリーズナブルです。メニューが多いため、滞在中に何度か利用しても飽きにくいのも魅力です。

食費は、毎食を徹底的に節約するよりも、ローカルのお店やKhmer Tasteなどを上手に利用しながら、ときには食べたい料理を選んだり、おしゃれなカフェでゆっくり過ごしたりするのがおすすめ!
特に一人旅では、自分の好きなタイミングで好きなお店を選べます。基本はリーズナブルに抑えつつ、ときどき贅沢な食事にお金を使うくらいのバランスなら、旅行費用を抑えながらシェムリアップの食も楽しめます。
アンコール遺跡周辺にあるレストランでは、市街地より料金が高めに設定されていることがあるので注意しましょう。

移動・遺跡観光|相乗りやグループツアーを活用する
シェムリアップの一人旅で割高になりやすいのが、移動や遺跡観光にかかる費用です。空港から市内への移動や、アンコール遺跡を巡るトゥクトゥク、遺跡ガイドなどは、複数人なら割り勘できますが、一人旅では基本的に全額を自分で負担します。
費用を抑えるなら、ドミトリーなどで知り合った旅行者と一緒に観光するのもおすすめです。トゥクトゥクやガイドを一緒に利用すれば、料金を分担できます。
また、1人から参加できるグループツアーを利用する方法もあります。すべてを一人で手配するのではなく、相乗りやグループツアーを上手に活用することが、一人旅の観光費を抑えるポイントです。

空港からの移動|空港バスなら8USドル
シェムリアップ・アンコール国際空港から市内までの移動費を抑えるなら、片道8USドルの空港バスがおすすめです。タクシーやトゥクトゥクを1人で利用するよりも安く移動できます。
ただし、空港バスは運行本数が限られているため、飛行機の到着時間によっては待ち時間が長くなることもあります。タイミングが合わない場合は、空港で次のバスを待つ必要があります。
費用を優先するなら空港バス、待ち時間を減らしたいならトゥクトゥクやタクシーなど、料金と時間のバランスを考えて移動手段を選びましょう。
空港バスの詳細は
こちらの記事をチェック!
遺跡観光|トゥクトゥクを相乗りして費用を抑える
シェムリアップの中心部からアンコール遺跡までは距離があるため、トゥクトゥクや車などでの移動が必要です。
トゥクトゥクを1日チャーターする場合、小回りコースなら15〜20USドル程度が目安です。ベンメリアやバンテアイ・スレイなどの遠方遺跡へ行く場合は、さらに料金が高くなります。
一人旅ではチャーター料金をすべて自分で負担することになりますが、仲良くなった旅行者がいれば、一緒に観光して割り勘するのもおすすめです。2〜3人で利用すれば、1人あたりの移動費を大きく抑えられます。
バイク|遠方遺跡なら移動費を抑えられることも
レンタルバイクを利用すれば、自分のペースで自由に遺跡を巡ることができます。レンタル料金は車種によって異なりますが、1日15USドル前後が目安です。
アンコールワットやアンコール・トムなどの近郊遺跡を巡るだけなら、トゥクトゥクのチャーター料金と大きな差はないため、費用面でのお得感はあまりありません。
一方、遠方遺跡まで足を延ばす場合は、「バイクのレンタル料+ガソリン代」でもトゥクトゥクをチャーターするより安くなることがあります。自由に観光したい人や、遠方まで複数のスポットを巡りたい人には選択肢の一つです。

自転車|最安だけど体力が必要!
遺跡観光の移動費をできるだけ抑えたいなら、レンタサイクルが最安の選択肢です。一般的な自転車なら1日3USドル前後、スポーツタイプの自転車でも10USドル弱でレンタルできます。
ただし、シェムリアップ中心部からアンコールワットまでは片道約7km。さらに遺跡に到着してからも広い敷地内を歩いて観光するため、1日を通してかなりの運動量になります。特に日中は気温が高く、炎天下での移動になることも考えておかなければなりません。
「体力に自信がある」「自転車に乗ること自体が好き」という人にはおすすめですが、単に旅行費用を節約するためだけに選ぶのはあまりおすすめできません。料金だけでなく、体力や暑さも考えて移動手段を選びましょう。
Klook.comマッサージ|低価格のお店を選ぶ
シェムリアップには、高級ホテルのスパからリーズナブルな街中のお店まで、多くのマッサージ店があります。格安店なら、フットマッサージやクメールマッサージを1時間5〜10USドル程度で利用できるお店もあり、旅行中でも気軽に楽しめます。
ただし、格安店ではセラピストによって技術に差があり、満足度にばらつきがあることも。料金だけでなく、口コミやお店の雰囲気なども確認して選ぶとよいでしょう。
また、満足できる施術を受けた場合は、料金とは別に数USドル程度のチップを渡すのもおすすめです(必須ではありません)。

アンコール遺跡では長時間歩くことが多いため、観光後の疲労回復にもぴったりです。費用を抑えつつ、旅の疲れを癒やせるのもシェムリアップ旅行の魅力の一つです。

旅行前の準備で節約できる費用
シェムリアップ現地でのホテルや食事、移動費だけでなく、旅行前の準備でも費用を抑えることができます。特に、旅行費用の中でも大きな割合を占める航空券と、海外旅行に備えるための海外旅行保険は、選び方や準備の仕方によって金額が変わります。
- 航空券
LCCなどを上手に活用する - 海外旅行保険
クレジットカード付帯の保険を活用する

どちらも安さだけで選ぶのではなく、利便性や補償内容とのバランスを考えることが大切です。
航空券|LCCを上手に活用する
シェムリアップ旅行の費用を大きく左右するのが航空券です。航空券代を抑えたい場合は、LCC(格安航空会社)のベトジェットエア(VietJet Air)を利用する方法があります。
LCCは航空券を安く購入できる一方、利用する際にはいくつか注意点があります。
- 追加料金
預け荷物・座席指定・機内食などは別料金になる - 変更・キャンセル
変更や払い戻しの条件が厳しい場合がある - 遅延・欠航
振替や宿泊などのサポートが限定的な場合がある - 乗り継ぎ
別切り航空券の場合、遅延で次の便に乗れなくても補償されない場合がある
預け荷物などを追加すると、フルサービスキャリアとの価格差が小さくなることもあります。航空券の表示価格だけでなく、必要なオプションを含めた総額や移動時間も比較して選びましょう。

海外旅行保険|クレジットカード付帯の保険を活用する
海外旅行では、病気やケガ、盗難などのトラブルに備えて、海外旅行保険を準備しておくことが大切です。空港の保険カウンターなどで出発前に加入することもできますが、旅行日数や補償内容によっては保険料が高くなることもあります。
そこで活用したいのが、クレジットカードに付帯する海外旅行保険です。クレジットカード付帯の保険を活用することで、新たに海外旅行保険へ加入する費用を抑えられる場合があります。
ただし、クレジットカード付帯の海外旅行保険も万能ではありません。カードによって補償内容や適用条件が異なるため、利用する前に必ず確認しておきましょう。
- 適用条件
自動付帯・利用付帯など、保険が適用される条件 - 補償内容・金額
傷害・疾病治療費用など、必要な補償が十分か - 補償期間
旅行期間全体が対象になっているか
補償が不足する場合は、必要に応じて別の海外旅行保険を追加するのがおすすめです。

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保険をなくして節約するのではなく、必要な補償を確保しながら費用を抑えることがポイント!
まとめ|節約するところを選んでシェムリアップ一人旅を楽しもう
シェムリアップは、ホテルや食事、マッサージなどの料金が比較的安く、一人旅でも費用を抑えやすい街です。一方で、VISAやアンコールパスなど、基本的に節約できない費用もあります。
また、一人旅では移動や遺跡観光の費用を割り勘できないため、相乗りやグループツアーを活用するのもおすすめです。航空券や海外旅行保険も、LCCやクレジットカード付帯の保険を上手に利用すれば、費用を抑えられる場合があります。
すべてを安く済ませることだけが「コスパ旅」ではありません。節約できるところは抑えつつ、食事や観光など自分が楽しみたいところにはお金を使うなど、メリハリをつけることが大切です。
自分の旅行スタイルに合わせて、無理なくシェムリアップ一人旅を楽しんでください。






























すべてを節約するのではなく、自分の旅行スタイルに合わせて、お金をかけるところ・節約するところを決めてみてください!