カンボジア旅行といえばアンコール遺跡や美しい自然を思い浮かべる人が多いかもしれません。でも、もう一つ見逃せないのが「食」です！ カンボジア料理は日本人の舌に合う味付けだとよく言われています。
とりわけ、香り豊かなスープ、独特の調味料、新鮮なハーブが織りなすカンボジアの麺料理は、食文化の宝庫であるこの国の魅力を存分に味わえる逸品です！
一口に「麺料理」と言っても、スープ麺から炒め麺までバリエーションは様々！ ぜひシェムリアップに来たら試してみてください。
カンボジアの麺料理の魅力
カンボジアの麺料理は、地元の人々にとってお馴染みの存在であり、朝食として食べられることが多いです。屋台から家庭料理、レストランまで幅広いシーンで楽しまれています。
米粉の麺が主流
カンボジアの麺料理で使われる麺は、主に米粉を原料にしたものが中心です。
米粉の麺は、柔らかくてつるっとした食感が特徴で、日本のうどんやフォーに似た親しみやすい風味が魅力です。麺の種類は料理によって異なり、細めの米麺などがよく使われます。
日本人にも馴染みやすい味付け
カンボジアの麺料理は、タイやベトナム料理に比べて辛さが控えめで、優しい味付けのメニューが多いです。癖もあまり無いので、エスニック料理に慣れていない方でも食べやすいと思います。
また、麺料理の多くはライムや唐辛子、香草をトッピングして自分好みにアレンジできるので、幅広い好みに対応できる点もポイント！
色々なバリエーション
カンボジアの麺料理は、バリエーションが豊富なのも特徴です。
「クイティウ」などのように澄んだスープに麺や具材を入れるタイプや、「ノムバンチョック」のようにカレー系のスープをかけて食べるタイプ、そして焼きそばや焼きうどんに近い感覚で楽しめる焼き麺タイプがあります。
Klook.comおすすめの麺料理【５選】
今回はカンボジア旅行で食べたい「おすすめの麺料理５選」をご紹介！
レストランや屋台、地元の食堂などで手軽に食べられるものばかりなので、ぜひカンボジアに来たら試してみてください。朝（午前中）にオープンしているお店が多いので、朝ごはんとして食べにいくのがオススメです！
クイティウ［គុយទាវ］
カンボジアを代表する麺料理で、特に朝食として地元の人々に親しまれています。米粉を使った柔らかい麺に、豚骨や鶏ガラでとった澄んだスープが絡み、具材として肉類やエビなどの魚介系、モヤシなどがたっぷり入ります。
辛さが控えめで、ライムや唐辛子、ナンプラーで味を調整できるため、日本人の舌にも馴染みやすいのが特徴です！市場や地元食堂などで気軽に楽しめるクイティウは、カンボジアの日常と文化を体感する絶好の一杯です。
クイティウには主に下記のような具材が入ります。メニュー表に種類が書かれていることがあるので、お好みで選んでみてください！
個人的には「プロハット・トライ」と呼ばれる、魚のすり身団子のような具材入りのクイティウが一番お気に入りです
| クメール語 | 日本語 |
|---|---|
| សាច់មាន់［サイッ モアン］ | 鶏肉 |
| សាច់ជ្រូក［サイッ チュルーク］ | 豚肉 |
| សាច់គោ［サイッ コー］ | 牛肉 |
| ប្រហិតត្រី［プロハット トライ］ | 魚のすり身 |
| ពិសេស［ピセ］ | スペシャル＊全部乗せ |
また、クイティウは基本的には透明なスープで食べますが、「クイティウコーコー（គុយទាវខគោ）」と呼ばれる変わり種もあります。「コーコー（ខគោ）」はビーフシチューのような味わいのスープで、バゲットなどとの相性もバッチリ！
ノムバンチョック［នំបញ្ចុក］
ノムバンチョックは、カンボジアの伝統的な米粉麺料理で、「クメールヌードル」として親しまれています。
日本の素麺のような米麺に魚の出汁が効いたココナッツミルクソースをつける「ノムバンチョック クマエ」と甘めのカレー味の「ソムローカリー」の2種類があります。
細い米麺に、発酵魚ソース等を使った風味豊かなスープがかかり、きゅうり、モヤシ、バナナの花、香草などの新鮮な地元野菜が添えられます。ぜひお好みでハーブなどを足して食べてみてください。
さっぱりとした味わいの中に独特のコクがあり、辛さも控えめなので日本人にも食べやすく、彩りも美しい一品です！
クメール語で「នំ ノム」はお菓子・パン系の食べ物を指す言葉で、「បញ្ចុក バンチョック」には「（親が子どもなどに）食べさせてあげる」という意味があります。
昔は手を使って食べていたのですが、とある王様は自分の手を使わずに、召使に食べさせてもらっていました。そうした逸話から「ノムバンチョック」と呼ばれるようになったそうです。
コチラでもご紹介しています
ローチャー［លតឆា］
ローチャーは、カンボジアで人気のある屋台料理の一つで、簡単に言えば「炒めた短い米麺」のことです。日本の焼きうどんや焼きそばに近い料理で、もちもちとした食感の短い米粉麺に、特製のタレを絡めながら炒めます。
具材には卵、もやし、青菜、時にはソーセージや豚肉などが加わり、食べ応えも抜群です！
味付けは、オイスターソースや醤油をベースにしており、甘さと塩気がバランスよく調和しています。
ローチャーは特に屋台などで手軽に楽しむことができ、リーズナブルな価格とボリューム感が魅力！ 現地の雰囲気を味わいながら食事を楽しみたい旅行者にはピッタリの一品です。
同じ屋台で提供されていることが多い「ノムクチャイ（នំគូឆាយ）」もぜひお試しください！中にニラが入った揚げ饅頭のような食べ物です。出来立ては熱々モチモチで絶品！
ミーキアウ［មីគាវ］
「ミーキアウ」とはワンタンヌードルのこと。具沢山で食べ応えたっぷりな1杯となっています。さっぱりしたスープは飲みやすく、やさしい味わいです。
シェムリアップでミーキアウを提供しているお店は、他のメニューと比べると少ないのですが、「Mikeav Siem Reap」というお店は地元でも人気のお店です。地元のお客さんが多いお店なので、現地ならではの雰囲気も
ミーチャー［មីឆា］
屋台などで手軽に食べるなら「ミーチャー」もおすすめです。「チャー」はクメール語で「炒める」という意味で、焼きそばのような雰囲気の料理となっています。
ファストフード的な料理で、街中の至るところで屋台を見かけます。ちょっとジャンキーな味わいが楽しめる人気メニューの一つ。パッと手軽に食事を済ませたいときにオススメです！
カンボジア旅行で食べたい麺料理｜まとめ
カンボジアの麺料理は、旅先での食事を特別な体験にしてくれる魅力的な一品です。
「クイティウ」や「ノム・バン・チョック」、「ローチャー」など、それぞれの料理には地元の食文化が息づいています。屋台や市場で気軽に味わえる麺料理は、カンボジアの日常を垣間見る絶好のチャンスです。
香り高いスープや新鮮なハーブが織りなす味わいは、日本人の舌にも馴染みやすく、きっと忘れられない旅の思い出となるはず。カンボジアならではの麺料理をぜひ体験してみてください！
こちらもオススメ！
今回の記事では、カンボジアの麺料理の魅力やおすすめのメニューをご紹介していきます！