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カンボジアの伝統芸能アプサラダンス|シェムリアップで観るならココ!

アプサラダンスとは、優雅で滑らかな動きが特徴のカンボジアの伝統芸能です。カンボジア独特のメロディに合わせて、きらびやかな衣装を纏った踊り子が舞う姿は、まさに天女そのもの。

シェムリアップ市内には、ディナーショーとして「アプサラダンス」をはじめとした伝統舞踊が鑑賞できるレストランがいくつかあります。ぜひ美味しい夕食を満喫しながら、贅沢な時間を堪能してください!

アプサラ・ダンス

アプサラダンスってどんな踊り?

「アプサラ」は、ヒンドゥー教の神話に登場する水の精「アプサラス」が由来となっています。ヒンドゥー教の創世神話である乳海攪拌かくはんの際に誕生したと言われています。

水の精でもあるアプサラは古代から天女としても崇められてきました。乳海攪拌の様子は、アンコール・ワット第1回廊の東側の壁面にも大きく描かれています。

バンテアイ・クデイ寺院のアプサラ
バンテアイ・クデイ寺院のアプサラ

「乳海攪拌」の詳しいエピソードはコチラ!

そんなアプサラの姿を舞踊として表現したのが「アプサラダンス」です。踊り子たちの優しい微笑みと優雅な手の動きが観衆を魅了します。

アプサラ・ダンス

実はアプサラダンスには4500もの型があると言われており、それら全てを身につけるには、長年の修行が必要です。

特に手の動きは重要で、一つひとつの動きに意味が込められています。指先や手首の関節をやわらかくするために、幼い頃から訓練を重ねるそうです。

また、手指の動きだけでなく目線など、わずかな所作を巧みに操って登場人物の感情を細やかに表現していきます。ぜひアプサラダンスを鑑賞する際には、踊り子たちの一つひとつの細かな動きも丁寧に観察してみてくださいね。

CN編集部

実は昔一度だけ、アプサラダンスの練習に参加させてもらったことがあるのですが、指先の動き一つだけでも一苦労でした……。一見、優雅に見える舞姿ですが、全身でとてつもないエネルギーが必要です!

アプサラダンスの歴史

ここでは、カンボジアの長い歴史の中でアプサラダンスがどのように発展してきたのか辿っていきます。ぜひ詳しいカンボジアの歴史や全体の流れについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね!

カンボジアの歴史を解説!

アンコール朝の宮廷舞踊

最も古い歴史は9世紀ごろまで遡ります。アンコール朝を築いたジャヤヴァルマン2世の時代から、宮廷舞踊として取り入れられるようになったそうです。12世紀前半にスールヤヴァルマン2世によって創建されたアンコール・ワットの壁面にもたくさんの踊り子の姿が描かれています。

また、アンコール朝最盛期であったジャヤヴァルマン7世の時代にも、多くの寺院が創建され、その壁面には美しい踊り子のレリーフが施されました。これらは、遺跡観光の見どころの一つにもなっています。

アプサラの浮き彫り

アンコール朝において、儀式はとても神聖なものとされており、祭祀は政治にとっても重要な存在でした。神々がいる天界と人間の世界をつなぐ役割を果たしていたのが踊り子たちであったと言われています。

歴代の王たちはそれぞれ自分の舞踊集団を抱えており、雨乞いなどの重要な儀式では美しい舞を披露していたそうです。

アユタヤ朝の侵攻による危機

13世紀以降、カンボジアは隣国であるタイのアユタヤ朝とベトナムのフエ朝からの攻撃を受け、どんどん国力を衰退させていきます。1432年にアユタヤ朝によってシェムリアップのアンコール・トムが陥落すると、数々の音楽家や踊り子たちが捕虜として囚われてしまいました。

しかしながら、クメール文化はタイの中でも受容され、新しい要素を取り入れながら少しずつ発達していきます。

その後、フランスの植民地となった後も、アプサラダンスをはじめとしたカンボジアの伝統芸能は衰退することなく、欧米社会にも認知されるようになりました。

アプサラ・ダンスの踊り子

クメール・ルージュによる伝統破壊

長い歴史を紡いできたカンボジアの数々の伝統芸能は、クメール・ルージュによる大量虐殺によって、一度は完全に途絶えてしまいます。

1975年から約4年間続いたクメール・ルージュによる支配下では、知識人や外国人、芸術家など多くの人々が処刑や投獄の対象となってしまいました。

キリング・フィールドの慰霊塔

国の再生と伝統舞踊の復活

一部の芸術家や踊り子、振付師などの人々は海外に亡命し、厳しい状況の中で生き残っていました。そうした僅かな生存者たちの手により、クメール文化は復興を果たします。

クメール・ルージュ撤退後も長期にわたる内戦で国内は疲弊していましたが、カンボジアの人々は自らの文化とアイデンティティのために、伝統を絶やさず今まで繋いできました。アプサラダンスの歴史には、多くの人々の情熱と真摯な願いが込められているのです。

アプサラ・ダンスの踊り子

アプサラダンスの演目

カンボジアの伝統舞踊のショー全体を「アプサラダンス」と呼ぶこともありますが、実はいくつかの演目が組み合わされています。地域・州ごとにダンスの種類もさまざまです。

それぞれの演目に特徴があり、女性だけでなく男性の踊り手が参加するものもあります。

アプサラ・ダンス
  • アプサラダンス Apsara Dance
    まさにカンボジア伝統舞踊の代名詞とも言える演目です。天女たちが満開の庭園で遊ぶ様子が表現されています。中央で踊る白い衣装の女性が「姫」を演じており、舞台の主役です。周りの踊り子たちは「侍女」の役を演じています。ショー最大の見どころでもあるので、アプサラダンスはその日の最後に行われることが多い演目です。
  • ココナッツダンス Coconut Dance
    カンボジアの民族舞踊の一つで、半分に割ったココナッツの殻をリズミカルに叩きながら踊ります。アップテンポの軽快な音楽で、男女の踊り手が軽やかに舞う姿は、思わず惹きつけられてしまうほど。
  • 漁師のダンス Fishing Dance
    魚の捕り籠を持った男女の踊り手が、漁師に扮して踊る演目です。こちらもカンボジアの民族舞踊の一つで、親しみやすい雰囲気が表れています。ちょっとしたコミカルな演出も魅力的です。
  • 金の人魚のダンス Golden Fish Dance
    インドの古代物語「ラーマーヤナ」の一場面を切り取った演目です。ランカ島に攫われたシータ姫を救出するために、猿の将軍ハヌマーン魔王の娘である金魚に助けを乞います。思わずクスッと笑ってしまうようなコミカルなやりとりにぜひ注目してください。
漁師のダンス
「漁師のダンス」の様子
子どもが一緒でもアプサラダンスは鑑賞できる?

静かな演目だけでなく、コミカルな演出の踊りもあるので、飽きずに最後まで楽しむことができます。また、会場はビュッフェ式レストランになっていることが多いので、途中で席を立っても問題ありません。小さなお子さん連れの場合には、移動しやすいように少し後ろ側の席を用意してもらうといいかもしれませんね。

シェムリアップ市内でアプサラダンスを鑑賞できる場所

シェムリアップ市内には、アプサラダンスが鑑賞できるディナーショーを実施しているレストランがあります。

現地のホテルのフロントや街中の旅行会社でも簡単に予約可能ですが、人気店や観光シーズンは良い席が埋まってしまうことが多いので、出発前に旅行会社で申し込んでおくと安心です!

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ビュッフェ形式のレストランが多く、いろいろな種類のカンボジア料理を楽しむこともできます。それ以外にも幅広いメニューが用意されているので、それぞれの好みに合わせて選んでください。ここでは、日本人観光客がよく利用するレストランをご紹介します。

アプサラ・ダンスの踊り子

ショーの終了後には、踊り子の人たちと記念写真を撮ることができます(一部のレストランを除く)。せっかくなら思い出の一枚にいかがでしょうか?

アマゾン アンコール|Amazon Angkor

国道6号線から少し脇に入った位置にある大型レストランです。

客席は300ほどあり、大きな舞台で行われるダンスショーを鑑賞しながら、食事を楽しむことができます。たくさんの踊り子さんたちが出演する迫力のあるショーです。

食事はビュッフェ式なので、自分の好みに合わせて料理や量を選べるのがうれしいですね。カンボジア料理だけでなく、日本食やベトナム料理、中華、洋食なども揃っています。

アマゾンアンコールのビュッフェ
「Amazon Angkor」基本情報
  • 営業時間
    【ランチ】11:00〜14:00
    【ディナー】18:00〜21:00(ショー上演は19:30〜20:30)
  • 料金
    1人18ドル[ビュッフェ付き]
  • 予約
    事前に予約が必要
  • ホームページ
    https://www.amazon-angkor.com/
アマゾンアンコールの建物

クーレン|Koulen Restaurant

現在、お店が閉まっているようです。営業の再開時期は未定です。

クーレンは、シヴォタ通りの「ラッキーモール」の向かいにある老舗レストランです。広々とした舞台で、席数も多く、自分のペースで食事も鑑賞も楽しめます。料金もお手頃価格(大人ビュッフェ込みで12ドル)なので、気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。

レストラン営業時間

毎日午前11時から午後10時まで営業。ビュッフェは午後6時開始で、ショーは午後7時30分に開演します

ハイシーズンは団体客で混み合っていることも多く、前方の席が埋まっている場合もあります。良い席を確保したい場合には、早めに予約しておくと安心です。

ポア・キュイジーヌ|Por Cuisine

せっかくならダンスを鑑賞しながら食事もゆったりと楽しみたい!という人にオススメなのが「Por Cuisine」です。

ポア・キュイジーヌ

こちらはコース料理での提供で、カンボジア料理か西洋料理か選ぶことができます。

小規模レストランなので、近くで踊りを鑑賞できるのもポイントの一つです。やや郊外にあるので、トゥクトゥク等を手配してから行きましょう。

ポア・キュイジーヌ
「Por Cuisine」基本情報
  • 営業時間
    【ランチ】11:00〜14:00
    【ディナー】18:00〜22:00(ショー上演は19:30〜20:30)
  • 料金
    20〜30ドル[コース料理]
  • 予約
    事前に予約が必要
  • ホームページ
    https://www.porcuisine.com/

ザ・ダイニング・ルーム|The Dining Room

高級ホテル「Park Hyatt」のレストランでもアプサラダンスのショーが行われています。ホテル宿泊者以外も利用可能です。

一流シェフたちによる洗練されたディナーを楽しみたい方にもオススメ! 非日常的な空間で特別なディナーを楽しんでみてはいかがでしょうか?

くわしいメニューは、ホテルの公式サイトにて確認できます。

ザ・ダイニング・ルーム

テンプルクラブ|Temple Club

お手軽にアプサラダンスを鑑賞したい人には、「Temple Club」のショーがおすすめです。

お店はパブストリートにあり、現地の若い子たちがよく利用するクラブでもあります。実はそんなTemple Clubの2階では、夜7時半からアプサラダンスのショーが無料で行われています。

通常の食事代だけでOKなので、気軽に観てみたい人は、こちらに寄ってみるのもいいかもしれませんね!

無料のショーということもあり、演目の時間は他のレストランと比べるとだいぶ短めです。観たい場合には、少し早めに席についておくといいかもしれませんね。

アプサラダンスの魅力|まとめ

「伝統芸能」というと、ややハードルが高く感じられるかもしれませんが、シェムリアップをはじめとしたカンボジアのレストランでは意外と気軽に楽しむことができます。ディナーがセットになっていることが多いので、特別な夜の思い出にもぴったり!

今回ご紹介したレストラン以外にも、ショーを実施している場所はたくさんあるので、ぜひ現地ホテルのスタッフなどにもおすすめを尋ねてみてください。

CN編集部

アプサラダンス鑑賞は、遺跡観光の後の体験としてもオススメ!遺跡のレリーフで見た踊り子たちの姿を実際に目にすることで、より一層カンボジアの歴史に対する理解も深まります。ぜひ旅行のプランに組み込んでみてくださいね!

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アプサラ・ダンスの踊り子

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