今回は自宅でも「カンボジアの雰囲気」を楽しめる映画6選をご紹介!
有名作品から隠れた名作まで、6つの映画をご紹介します。クメール・ルージュによる「負の歴史」をテーマにした作品が多いのが特徴ですが、それだけでなくアドベンチャーや青春を描いた作品もあります。
旅行前にイメージを膨らませるのもよし、帰国してから旅の余韻を味わうのもよし!ぜひ気になった作品をチェックしてみてください。
カンボジアを舞台にした邦画
カンボジアを題材にした日本の映画は少ないのですが、今回ご紹介する2作品は、どちらも有名な俳優さんが主演の名作です。
「地雷を踏んだらサヨウナラ」1999年
浅野忠信主演の「地雷を踏んだらサヨウナラ」は、一ノ瀬泰造による自筆の本を原作にした映画です。
インドシナ半島やカンボジア国内が混乱と恐怖の真っ只中にある時代、アンコール・ワットを写真に収めるために命を懸けたジャーナリストの姿を描いています。
1970年代のインドシナ半島やカンボジアで起きていた悲劇を、等身大の目線で描いた名作です。一つの作品として楽しめるだけでなく、当時のカンボジアの様子を知るきっかけの一つにもなります。カンボジアの美しい田園風景にもぜひ注目して観てみてください!
制作年:1999年
時間:1時間51分
監督:五十嵐匠
出演:浅野忠信, 川津祐介, 羽田美智子
「僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.」2011年
もともとは葉田甲太によって2008年に自費出版された書籍が原作になっていて、2010年に加筆されたものが小学館版で発売されました。
当時、医大生であった著者がカンボジアに小学校を建てるための募金を始めるところから物語が動き始めます。上手くいくことばかりではありませんが、悩みながらも「自分達にできること」と向き合っていく姿を描いた作品です。この実体験に基づいて、向井理主演で映画化されました。
カンボジアにスタディーツアー等で訪れる大学生の方は、いくつか共感する部分も多いのではないでしょうか。ぜひ「自分達だったら…?」という目線で観てみてください。
制作年:2011年
時間:2時間6分
監督:深作健太
出演:向井理, 松坂桃李, 柄本 佑
カンボジアを舞台にした洋画・海外映画
カンボジアを舞台にした洋画・海外映画も多くはありませんが、ここでは4作品をご紹介します。
「トゥームレイダー」2001年
カンボジアを舞台にした映画の中で最も有名な作品がアンジェリーナ・ジョリー主演の「トゥームレイダー」ではないでしょうか。
一流のトレジャーハンターであるララ・クロフトは亡き父の遺言を頼りに、「光のトライアングル」を求めてカンボジアのアンコール・ワットに向かいます。しかし、ララ以外にも光のトライアングルを狙う敵がいて、ララは彼らと戦うことに……。
見どころは、何と言っても遺跡の中を探検するシーンです。タ・プローム遺跡が映画のロケ地として使われました。たしかに神秘的で迫力のある外観は、冒険にぴったりの雰囲気ですね!
制作年:2001年
時間:1時間41分
監督:サイモン・ウェスト
出演:アンジェリーナ・ジョリー
パブ・ストリートにある「Red Piano」という老舗レストランでは、アンジェリーナが飲んだという「トゥームレイダー」というカクテルが有名です!ぜひお試しを!
「キリング・フィールド」1984年
かなり昔の作品ですが、当時1984年のアカデミー賞で3部門を獲得した名作です!
舞台は1970年代の内戦に揺らぐカンボジア。ニューヨークタイムズの特派員シャンバーグと現地人助手プランは、クメール・ルージュによる支配が進むカンボジアで生き別れになってしまいます。
シャンバーグは無事にニューヨークに戻りますが、プランは現地で過酷な強制労働に喘ぐことに…。困難な状況の中でも決して友情を失わなかった2人の姿が描かれています。
実際にカンボジアには「キリング・フィールド」と呼ばれるかつての処刑場が国内の至る所に存在しています。最も有名なのは、プノンペン近郊のチュンエクにありますが、シェムリアップ市内にも慰霊場があります。機会があればぜひカンボジアの過去の歴史にも目を向けてみてください。
制作年:1984年
時間:2時間22分
監督:ローランド・ジョフェ
出演:サム・ウォーターストン, ハイン・S・ニョール, ジョン・マルコヴィッチ
「シアター・プノンペン」2014年
カンボジア映画史上初の女性監督が描くヒューマンドラマ作品です。ソト・クォーリーカー監督は『トゥームレイダー』のライン・プロデューサーを務めた経験もあり、本作をきっかけに各国の映画祭から注目を集めました。
この作品も舞台となるのは1970年代のカンボジア。あまりに過酷なクメール・ルージュの時代に翻弄された人々の姿を描いています。ただ、この作品は愛や家族の絆がテーマにある作品で、物語そのものとしても感動的な作品に仕上がっています。
気になる方はぜひ予告編動画もチェックしてみてください!
カンボジアの首都プノンペン。女子大生のソポンが廃墟のような映画館で見た古い恋愛映画。何とその主演女優は母だった! 美しく輝いていた母の知られざる女優時代…。40年間も母を慕い続けている映画館主。映画の最終シーンが失われていることを知ったソポンは、今は病床に伏せる母の為に、映画を完成させようと決心する。だが、その時から、軍人の父、かつて母と愛し合った映画監督ソカなど、世界を揺るがせたクメール・ルージュの時代を懸命に生きた人々の、半世紀近くにも及ぶ数奇な運命が明らかになってゆく…。
Amazon商品紹介ページより
制作年:2014年
時間:1時間45分
監督:ソト・クォーリーカー
出演:マー・リネット
「FUNAN フナン」2018年
「FUNAN フナン」は、1970年代のカンボジアを舞台に、息子と離れ離れになってしまった母親の激動の日々を描いた長編アニメーション映画です。
フランス生まれでカンボジアにルーツを持つドゥニ・ドー監督の母親の実体験をもとにした作品だと言われています。
カンボジア、1975年4月。武装組織クメール・ルージュによるプノンペン制圧のニュースを境に、多くの住民が強制労働のため農村に送られる。一家で農村へ移動する道中、息子ソヴァンと離れ離れになってしまった母親のチョウ。農村での革命組織(オンカー)の監視による苛酷な労働や理不尽な扱いは、彼女と夫クンを、そして共に生活する家族を一人、また一人と追い詰めていく。しかし、チョウは決して諦めない。生き延びて、最愛の息子を取り戻すため-
Amazon商品紹介ページより
制作年:2018年
時間:1時間26分
監督:ドゥニ・ドー
出演:ベレニス・ベジョ,ルイ・ガレル
映画の舞台を旅しよう
探してみると意外にカンボジアを舞台にした映画はあります。カンボジアの「負の歴史」に焦点を当てた作品が多く、考えさせられるテーマばかりです。
歴史の一部を辿るのにこうした映画はぴったり!
ぜひ今の明るいカンボジアの姿と照らし合わせながら映画を観てみてください。また別の視点から、カンボジアについて深く知るきっかけになるかもしれません。
個人的には『地雷を踏んだらサヨウナラ』が一番好きな作品です。カンボジアには実際に一ノ瀬泰造さんのお墓もあります。
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