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カンボジアを題材にした映画7選|歴史・文化・アンコール遺跡を知る名作

今回は自宅でも「カンボジアの雰囲気」を楽しめる映画7選をご紹介!

有名作品から隠れた名作まで、7つの映画をご紹介します。クメール・ルージュによる「負の歴史」をテーマにした作品が多いのが特徴ですが、それだけでなくアドベンチャーや青春を描いた作品もあります。

旅行前にイメージを膨らませるのもよし、帰国してから旅の余韻を味わうのもよし!ぜひ気になった作品をチェックしてみてください。

カンボジアを題材にした映画7選

カンボジアを舞台にした映画には、アンコール遺跡をめぐる冒険から、内戦やクメール・ルージュ時代、失われた映画・音楽文化まで、この国のさまざまな姿が描かれています。ここでは、カンボジアをより深く知るきっかけになる7作品をご紹介します。

「地雷を踏んだらサヨウナラ」1999年

映画「地雷を踏んだらサヨウナラ」の紹介画像。1999年公開、監督は五十嵐匠。地雷とカメラのイラスト入り。

浅野忠信主演の「地雷を踏んだらサヨウナラ」は、一ノ瀬泰造による自筆の本を原作にした映画です。

インドシナ半島やカンボジア国内が混乱と恐怖の真っ只中にある時代、アンコール・ワットを写真に収めるために命を懸けたジャーナリストの姿を描いています。

1970年代のインドシナ半島やカンボジアで起きていた悲劇を、等身大の目線で描いた名作です。一つの作品として楽しめるだけでなく、当時のカンボジアの様子を知るきっかけの一つにもなります。カンボジアの美しい田園風景にもぜひ注目して観てみてください!

映画情報

制作年:1999年
時間:1時間51分
監督:五十嵐匠
出演:浅野忠信, 川津祐介, 羽田美智子

「トゥームレイダー」2001年

映画「Lara Croft Tomb Raider」の紹介画像。2001年公開、監督はSimon West。タ・プロームを思わせる遺跡のイラスト入り。

カンボジアを舞台にした映画の中で最も有名な作品がアンジェリーナ・ジョリー主演の「トゥームレイダー」ではないでしょうか。

一流のトレジャーハンターであるララ・クロフトは亡き父の遺言を頼りに、「光のトライアングル」を求めてカンボジアのアンコール・ワットに向かいます。しかし、ララ以外にも光のトライアングルを狙う敵がいて、ララは彼らと戦うことに……。

見どころは、何と言っても遺跡の中を探検するシーンです。タ・プローム遺跡が映画のロケ地として使われました。たしかに神秘的で迫力のある外観は、冒険にぴったりの雰囲気ですね!

映画情報

制作年:2001年
時間:1時間41分
監督:サイモン・ウェスト
出演:アンジェリーナ・ジョリー

CN編集部

パブ・ストリートに「Red Piano」という老舗レストランでは、アンジェリーナが飲んだという「トゥームレイダー」というカクテルが有名です!ぜひお試しを!

「キリング・フィールド」1984年

映画「The Killing Fields」の紹介画像。1984年公開、監督はRoland Joffé。道と風景のイラスト入り。

かなり昔の作品ですが、当時1984年のアカデミー賞で3部門を獲得した名作です!

舞台は1970年代の内戦に揺らぐカンボジア。ニューヨークタイムズの特派員シャンバーグと現地人助手プランは、クメール・ルージュによる支配が進むカンボジアで生き別れになってしまいます。

シャンバーグは無事にニューヨークに戻りますが、プランは現地で過酷な強制労働に喘ぐことに…。困難な状況の中でも決して友情を失わなかった2人の姿が描かれています。

実際にカンボジアには「キリング・フィールド」と呼ばれるかつての処刑場が国内の至る所に存在しています。最も有名なのは、プノンペン近郊のチュンエクにありますが、シェムリアップ市内にも慰霊場があります。機会があればぜひカンボジアの過去の歴史にも目を向けてみてください。

映画情報

制作年:1984年
時間:2時間22分
監督:ローランド・ジョフェ
出演:サム・ウォーターストン, ハイン・S・ニョール, ジョン・マルコヴィッチ

「シアター・プノンペン」2014年

映画「The Last Reel」の紹介画像。2014年公開、監督はSotho Kulikar。映写機とフィルムのイラスト入り。

カンボジア映画史上初の女性監督が描くヒューマンドラマ作品です。ソト・クォーリーカー監督は『トゥームレイダー』のライン・プロデューサーを務めた経験もあり、本作をきっかけに各国の映画祭から注目を集めました。

この作品も舞台となるのは1970年代のカンボジア。あまりに過酷なクメール・ルージュの時代に翻弄された人々の姿を描いています。ただ、この作品は愛や家族の絆がテーマにある作品で、物語そのものとしても感動的な作品に仕上がっています。

気になる方はぜひ予告編動画もチェックしてみてください!

カンボジアの首都プノンペン。女子大生のソポンが廃墟のような映画館で見た古い恋愛映画。何とその主演女優は母だった! 美しく輝いていた母の知られざる女優時代…。40年間も母を慕い続けている映画館主。映画の最終シーンが失われていることを知ったソポンは、今は病床に伏せる母の為に、映画を完成させようと決心する。だが、その時から、軍人の父、かつて母と愛し合った映画監督ソカなど、世界を揺るがせたクメール・ルージュの時代を懸命に生きた人々の、半世紀近くにも及ぶ数奇な運命が明らかになってゆく…。

Amazon商品紹介ページより
映画情報

制作年:2014年
時間:1時間45分
監督:ソト・クォーリーカー
出演:マー・リネット

「Don’t Think I’ve Forgotten」2014年

映画「Don't Think I've Forgotten Cambodia's Lost Rock and Roll」の紹介画像。2014年公開、監督はJohn Pirozzi。レコードプレーヤーのイラスト入り。

正式タイトルは『Don’t Think I’ve Forgotten: Cambodia’s Lost Rock and Roll』。ジョン・ピロッツィ監督によるドキュメンタリーで、1950〜70年代に花開いたカンボジアのポピュラー音楽と、その文化がたどった歴史を追います。生き残った音楽家へのインタビューや貴重な映像・楽曲を通して、独自のロックンロール文化が形成されていった時代を振り返ります。

シン・シサモットやロ・セレイソティアをはじめとする往年のスターたちも登場し、クメール・ルージュ政権以前のカンボジアが豊かな音楽文化を持っていたことを知ることができます。悲しい歴史だけではなく、かつての活気あるカンボジア文化を音楽から知れるという点で、今回の7作品の中でも特にユニークな一本です。

映画情報

制作年:2014年
時間:1時間45分
監督:ジョン・ピロッツィ

「L’image manquante」2013年

映画「L'image manquante」の紹介画像。2013年公開、監督はRithy Panh。家族と壊れた額縁のイラスト入り。

邦題『消えた画 クメール・ルージュの真実』。カンボジア出身のリティ・パン監督が、自身の記憶をもとにクメール・ルージュ時代を描いた2013年のドキュメンタリー作品です。記録映像だけでは表現できない過去を、カンボジアの土から作られた小さな人形などを用いて再構成する独創的な手法が特徴です。

作品は2013年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で最高賞を受賞しました。

歴史上の出来事を外側から説明するのではなく、監督自身の少年時代の記憶や、失われた家族・日常をたどっていく作品です。「映像として残されなかったものを、どう記憶し伝えるのか」という問いが作品全体を貫いており、カンボジア現代史と記憶の関係を深く考えさせられます。

映画情報

制作年:2013年
時間:1時間32分
監督:リティ・パニュ

「First They Killed My Father」2017年

映画「First They Killed My Father」の紹介画像。2017年公開、監督はAngelina Jolie。家族写真とサンダルのイラスト入り。

邦題『最初に父が殺された』。カンボジア出身のルオン・ウンによる回想録をもとに、アンジェリーナ・ジョリーが監督した2017年の作品です。1975年、クメール・ルージュがプノンペンを制圧したことで生活が一変した5歳の少女ルオンの視点から、家族との別離や強制労働、子ども兵としての訓練などが描かれます。

大人の政治的な視点ではなく、幼い子どもが目にした世界として歴史が描かれていることが、この作品の大きな特徴です。会話の多くにクメール語が使われ、撮影もカンボジア国内で行われました。 カンボジアの近現代史を初めて学ぶ方にも、当時の出来事が人々の日常や家族にどのような影響を与えたのかを具体的に感じられる作品です。

映画情報

制作年:2017年
時間:2時間16分
監督:アンジェリーナ・ジョリー

映画で知るカンボジアの歴史と文化

今回紹介した7作品は、単なるエンターテインメントではなく、カンボジアの近現代史や失われた文化、アンコール遺跡の魅力を知る入口にもなります。興味のあるテーマから作品を選ぶと、より深くカンボジアを理解しやすくなります。

カンボジアの近現代史を描いた映画

カンボジアの近現代史を知りたい方には、『地雷を踏んだらサヨウナラ』『The Killing Fields』『L’image manquante』『First They Killed My Father』がおすすめです。いずれも1970年代前後の内戦やクメール・ルージュ時代と深く関わる作品ですが、描き方はそれぞれ異なります。

日本人写真家の視点、外国人記者と現地ジャーナリストの実体験、監督自身の記憶、そして幼い少女の体験など、立場の違いによって見えるカンボジアの姿も変わります。複数の作品を見比べることで、歴史上の出来事を単なる年表としてではなく、その時代を生きた人々の経験として捉えやすくなるでしょう。

映画・音楽文化を描いた作品

カンボジアの文化に注目したいなら、『The Last Reel』と『Don’t Think I’ve Forgotten』はぜひ観ておきたい作品です。『The Last Reel』では失われた映画フィルムと家族の記憶を通して、かつて栄えたカンボジア映画の世界が描かれます。

一方、『Don’t Think I’ve Forgotten』が取り上げるのは、1950〜70年代に隆盛したロックやポピュラー音楽です。現在のカンボジアからは想像しにくいほど豊かな映画・音楽文化が存在していたこと、そして戦乱によって多くが失われたことを知ることができます。「悲しい歴史」だけではないカンボジアの文化的な豊かさに触れられる2作品です。

アンコール遺跡が登場する映画

アンコール遺跡の景観を楽しみたい方には、『Lara Croft: Tomb Raider』がおすすめです。作品の一部はシェムリアップ近郊のタ・プロームで撮影され、巨大な樹木の根が石造寺院を覆う独特の風景が、冒険映画の世界観を印象的に演出しています。

歴史を学ぶことが主目的の作品ではありませんが、アンコール遺跡の神秘的な雰囲気を映像で楽しめるのが魅力です。映画を観てから実際にタ・プロームを訪れると、ロケ地として使われた場所を探す楽しみも加わります。シェムリアップ旅行の前に気軽に観られる一本としてもおすすめです。

まとめ|映画からカンボジアを知ろう

カンボジアを題材にした映画には、アンコール遺跡を舞台にした冒険作品から、内戦やクメール・ルージュ時代を描いた歴史映画、さらに映画・音楽文化に焦点を当てたドキュメンタリーまで、さまざまな作品があります。映像を通して見ることで、教科書や年表だけでは伝わりにくい人々の暮らしや感情、当時の空気まで、より具体的に感じ取ることができます。

特にシェムリアップ旅行を予定している方にとっては、『Lara Croft: Tomb Raider』のようにアンコール遺跡が登場する作品を事前に観ておくと、現地での楽しみ方も広がります。

また、カンボジアの近現代史を描いた映画を通して背景を知っておけば、遺跡や博物館、歴史スポットを訪れた際の理解もより深まるでしょう。

CN編集部

旅行前の予習としてはもちろん、カンボジアの歴史・文化・映画に興味を持つきっかけとしても、ぜひ気になる作品からチェックしてみてください

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