2024年8月から、カンボジア旅行者向けの新しいデジタル決済システム「Bakong Tourists アプリ」が登場しました!
このアプリを利用することで、現地の銀行口座を持っていない旅行者でも、簡単にQRコード決済がカンボジアで行えるようになります。
Bakong Touristsアプリとは?
Bakong Touristsアプリとは、2024年8月にカンボジアでリリースされたデジタル決済アプリで、アカウント登録をすれば旅行者でも手軽に利用することができます。
基本的にはスマートフォンとメールアドレスがあればOKです!
Bakongシステムは、日本企業「ソラミツ」との提携で開発されました。今後、近隣諸国のベトナム、タイ、ラオスなどとも連携し、地域全体でのデジタル決済システムの拡大を目指しています
旅行者にとって最大のメリットは、現金を持ち歩かなくて済むこと!
実はカンボジアでは「クレジットカードには対応していないけど、QRコード決済は使える」という場面は、かなり多いです。現金が必要な場面ももちろんありますが、このアプリを使えば旅行中はほぼデジタル決済で過ごせるようになると思いますよ!
アプリの登録方法・使い方
ここからは、具体的な登録方法や使い方をご紹介していきます。
使い方はとても簡単なので、大丈夫! こちらの記事では、実際のスマートフォンの画面を参照しながら説明していきます。
リリースされたばかりのシステムのため、今後アップデートにより内容が変更になる場合があります。こちらの記事内容は2024年8月22日時点の情報をもとに作成しています。
Klook.comアプリのダウンロード
まずは「Bakong Tourists」のアプリをダウンロードしていきましょう! カンボジアの国立銀行が発行しているアプリで、利用料は発生しません。
Bakong Tourists
National Bank of Cambodia無料posted withアプリーチ
新規アカウントを登録
アプリをインストールしたら、まずはアカウントの登録をしていきます。
1はじめに言語選択の画面が出てきます。日本語も選択できるようになっているのですが、和訳がときどき分かりにくいので、ここでは英語バージョンで進めていきます。
2言語を選択したら「Register Account」をタップしてください。
3続いて、メールアドレスを登録します。
4入力したメールアドレス宛に6桁の認証コードが届くので、そちらを画面に入力してください。*メールが届かない場合には、アドレスに誤りが無いか確認しましょう
5メール認証が完了したら、利用者情報を登録していきます。性別、姓名、生年月日を入力してください。「First Name」と「Last Name」を間違えないように気をつけましょう!
6続いてユーザー名を作成します。半角英字で好きな文字列を入力してください。分かりやすいものが良いと思います。
7ユーザー名のあとは、パスワードを設定します。パスワードは条件が細かく決まっているので、注意してください。設定したパスワードは、忘れないように安全な場所で保管しておきましょう。
8続いて、復元用のQRコードが表示されるので、「Save(保存)」をタップして保存しておきましょう。基本的に使用することはありませんが、万が一の際にこちらのQRコードが必要になります。
ここまでの作業が完了すると、アプリ自体は基本的に使用できる状態になります! 下記のようなホーム画面(Wallet)になっているはずです。
この時点で、送金や受取、そしてQRコードでの支払いが可能になっています。それぞれの項目については、下記の画像を参照してください。
Bakong Touristsアプリでは、カンボジアの現地通貨である「リエル」と「USドル」の2種類の通貨が使えるようになっています。旅行者の方なら「USドル」の口座だけで十分です。
ただし、この時点では1日の利用限度額(Daily transfer limit)が500ドルに設定された状態になっています。利用限度額を変更する場合には、個人情報の認証が必要です。
ここから先の認証手続きは、必須ではありません。必要な方のみ、下記の9以降の手続きを進めてください。
9個人情報の認証をするために、まずは画面下の「Profile(プロフィール)」をタップして画面を切り替えます。下部に「Verify personal information」という青いボタンがあるので、そちらをタップします。
10その後、確認画面が表示されるので、「Continue」をタップしてください。
11まず、顔写真の撮影・アップロードを行います。証明写真と同じように、胸元から上がはっきり写るように撮影してください。
12続いて、パスポートの顔写真ページを撮影します。文字がはっきり識別できるように撮影しましょう。
13その後、必要情報を半角英数字で入力していきます。「Secondary contact」および「Your home address」は入力しなくても構いません。
14入力が完了すると、認証待ちの画面になります。
認証が完了すると、アプリから通知が来ます(通知をONにしている場合)。もしくは、プロフィール画面で「Account Verify」と表示されていれば、認証手続きは完了です。
実際に手続きをした際、送信してから約24時間後に認証が完了しました(平日の場合)。
お金をチャージする方法
ここからは、アプリ上にお金をチャージする方法(Top-Upする方法)を説明していきます。
2024年8月時点では、誰かから送金してもらって受け取る方法のみとなっています。*クレジットカードと紐づけてトップアップする方法が利用できるようになる予定ですが、現時点では未実装です。
Tourists are able to Top-Up by using Cash or Credit Card at Airport or Hotel Reception.
旅行者は、空港またはホテル受付にて、現金もしくはクレジットカードでトップアップすることができます
公式情報では、上記のように発表されていますが、ホテルによって対応が異なると思うので、ご自身で直接ホテルに確認をしてみてください。
アプリ上でお金を受け取る場合には、まずホーム画面の「Receive(受取)」をタップして、自分のQRコードを表示させます。下記画面
受取通貨を選択し、相手(送金者)に自分のQRコードをスキャンしてもらいます。あとは相手側が送金作業をするので、入金されるのを待つだけです。
基本的にその場ですぐ入金されるので、きちんと振込額が合っているかホーム画面で確かめましょう。
受取や送金、支払いの際にはインターネット通信が必要です! ご自身に合った方法で、インターネットに接続できる状態にしておきましょう。最も手軽でおすすめなのはeSIMです
QRコードで支払う方法
続いて、QRコードで支払う方法をご紹介します。やり方は至ってシンプルで、相手のQRコードをスキャンして、金額を入力するだけ!
まずはホーム画面で「QR Pay(QR支払い)」をタップします。すると、スキャン画面に切り替わるので、相手のQRコードをスキャンしてください。下記画像
続いて、支払う通貨を選択し、金額を入力します。備考欄は基本的に空欄で大丈夫です。金額は、お店側の設定により、すでに入力済みになっている場合もあります。
支払いが完了すると明細画面に切り替わります。お店の人が支払い完了画面を確認することもあるので、その際はスマートフォンの画面を提示してください。
支払いの際は「リエル」と「USドル」を間違えないように注意しましょう!
残高の返金について
公式情報によると、残高の取り扱いについては、下記のように発表されています。
Tourists can cash out at Hotel, Airport or keep for next trip.
旅行者は残高をホテルまたは空港で現金化することができます。もしくは、次の渡航のために残高を維持しておくことも可能です。
トップアップと同様に、ホテルでの対応は個々で異なると思うので、対応可能かどうかは直接ご自身で確認が必要です。
残高の取り扱いについても、今後さらにアップデートされていく可能性が高いです。
返金については、まだまだ不透明な部分が多く、スムーズに対応されない可能性が高いです。トップアップは少額で行い、現地で使い切るつもりでいた方が良いと思います。
Klook.comBakong Tourists アプリ|まとめ
カンボジアで新しく導入されたデジタル決済アプリ「Bakong Touristsアプリ」についてご紹介しました!
カンボジアを訪れる旅行者にとっては、ひじょうにメリットの大きいシステムです。従来は、クレジットカードに対応していない小さなお店やトゥクトゥクでは、現金で払う必要がありましたが、このアプリを使えばスマートフォン一つで簡単に決済ができてしまいます。
まだリリースされたばかりのシステムであるため、具体的な運用については不明な点もありますが、今後さらに普及していくことが予想されます! よりスムーズにカンボジア旅行を楽しめるようになっていくと良いですね
カンボジア旅行の予定がある方は、ぜひこちらのアプリをチェックしてみてくださいね! こちらの記事でも随時、最新情報を更新していきます
カンボジアでは、QRコード決済が普及していて、とても便利な存在です! クレジットカードに対応していない店舗やトゥクトゥクでも使うことができます。
今までは、現地の銀行口座を持っていないとQRコード決済が使えなかったのですが、今回新しく登場したシステムによって、旅行者でも簡単に利用できるようになりました!