アンコールワットをはじめとするカンボジアの遺跡を観光するためには、「アンコールパス」と呼ばれる入場券を購入する必要があります。
チケットの購入方法は、現地の販売所で購入する方法と、事前にオンラインで購入する方法の2つあります。チケットは日数別に3種類用意されていて、期間内であれば対象エリアの遺跡はいくつでも入場可能です。
「アンコールパス」が無いと遺跡観光はできない
アンコールパスが必要な遺跡と必要でない遺跡があります。
基本的に近郊の遺跡はアンコールパスのみで問題ありませんが、遠方の遺跡のいくつかは、別途入場料が必要になるので、必ず事前に確認をしておきましょう。
アンコールパスが必要な遺跡
「アンコールパス」とは、アンコール・ワットを含めたシェムリアップ周辺の遺跡を見学するための入場券です。
シェムリアップ周辺のほとんどの遺跡が「アンコールパス」の対象になっています。チケットを持っていれば、対象エリアの遺跡を何度でも観光することができます。有効日数内であれば、入場回数に制限はありません。
たくさんの遺跡を観光すればするほどお得になりますね!
代表的な場所を挙げましたが、基本的に「ほぼすべての遺跡」がアンコールパスの対象だと考えてOK!
1枚持っていればほとんどの遺跡が観光できてしまうので、カンボジア旅行ではまさに必須のアイテムと言えますね。
Klook.comアンコールパス対象外の遺跡
ただし、一部の遺跡は「アンコールパス」の対象外になっているので、別途チケット購入が必要な場合もあります。
下記の遺跡を訪れる場合には、注意してください。いずれもシェムリアップの街からは離れた遠方の遺跡ばかりです。
これらの遺跡では、入り口のあたりにチケット販売所が設置されています。チケット購入に必要な現金を用意しておきましょう。
アンコールパスの種類
アンコールパスは、日数によって3種類のチケットが用意されています。入場日数が長くなるほどお得です。
滞在する期間や観光プランに合わせて選択してください。一番人気のチケットは3日券です! 少なくとも2日間使うのであれば、3日券がお得です。
3日以上カンボジアに滞在する場合でも、アンコールパス対象外の遺跡観光を組み合わせれば「3日券」でも十分!
トンレサップ湖のクルージングなどを組み合わせるのもオススメですよ
チケット日数 | 価格(USドル) | 有効期間 |
---|---|---|
1日券 | $37 | 購入日のみ有効 |
3日券 | $62 | 購入日から10日間有効 |
7日券 | $72 | 購入日から1ヶ月間有効 |
3日券と7日券の場合、有効期間内の任意の日にチケットを使うことができます。連続で3日間(または7日間)使用する必要はありません。
また、1日券の場合のみ、午後5時以降に購入すると次の日まで使うことができます。
12歳未満の子どもの場合にはチケットの購入は不要です。ただし、遺跡の入口などで年齢確認をされることもあるので、パスポートなどを提示できるように準備しておきましょう!
また、3ヶ月以上の長期滞在者は、さらに期間の長いアンコールパスを購入することもできます。
短期滞在の観光客が購入できるアンコールパスは上記の3種類です。
長期滞在ビザを持っていると1ヶ月券、3ヶ月券、6ヶ月券の購入も可能です!
アンコールパスの購入方法
アンコールパスを購入する方法は、「現地で購入する方法」と「オンラインで購入する方法」の2つあります。
現地でツアーに参加する場合や、車・トゥクトゥクをチャーターする場合には、観光の初日にチケット販売所に寄ってくれるので問題ありません。
遺跡観光の前に現地でチケットを購入する人が大半です。車やトゥクトゥクならそれほど遠くないので当日で十分OK!
到着してすぐ次の日に朝日鑑賞に行きたい!と考えている人はオンラインでの事前購入を検討してみてもいいかもしれませんね。
朝日鑑賞の前にチケット販売所に立ち寄ることも不可能ではありませんが、早めに場所取りをしたい場合には前日までに入手しておく方がおすすめです。
Klook.com現地のチケットオフィスで購入
ツアーに参加する場合や、自分でトゥクトゥクを頼んだ場合、ガイドさんや運転手さんに「チケットは持っているか?」と聞かれるはずです。観光初日の場合は「チケットを買いたい」と忘れずに伝えましょう!
朝5:00〜夕方17:30
*アンコールワット等の朝日鑑賞を希望する場合には、できれば前日までにチケットを購入しておくのがおすすめです
チケット販売所は、市内中心部からアンコール・ワットに向かう途中のやや東側にあります。自分で自転車やバイクを借りて向かう人は、チケットを買い忘れてうっかり遠回りにならないように気をつけてくださいね。
チケット販売所は遠くから見ても目立つような立派な建物の中にあります。
入り口付近に車やトゥクトゥクを停めてくれると思うので、そのまま建物の中に進んでください。まっすぐ進んでいくと、下記の写真のようなカウンターがずらりと並んだ場所があります。
一応、購入するチケットの日数に応じて窓口が分かれています。ただし、それほど厳密に分かれているわけではないので、あまり気にしなくてもOKです!
自分の番が来たら、係員の人に「購入したい日数」と「枚数」を英語で伝えましょう。3日券を2枚購入するなら「3 days, two tickets, please」で十分です。購入時にパスポートなどを提示する必要はありません。
次にカウンターに置いてある小型カメラで1人ずつ顔写真を撮影します。チケットの表面に印刷されるので、帽子やサングラスなどは外してください。その後、支払いを済ませたら、印刷されたチケットを受け取って完了です。
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オンラインで事前に購入
現地で購入する以外に、オンラインで事前に購入する方法もあります。今後さらに便利になれば、オンラインでの利用者も増えてくるかもしれませんね。
ここではオンラインで購入する場合の流れをご紹介していきます!まずは、下記の公式ページにアクセスしてください。
アンコールパス購入|公式サイト
https://ticket.angkorenterprise.gov.kh/auth/login
公式サイトによく似た偽サイトで被害にあった例が報告されています。必ずアクセスしたページのURLを確認し、正規のサイトかどうか確認してください。
はじめにアカウントを登録する必要があります。上記の赤い点線の枠の中から登録方法を選んでください。
GoogleやFacebookのアカウントと紐付けない場合には、「Register Here」を選択します。
上記のように情報を登録するフォームに移るので、それぞれ必要項目を入力してください。一番下の「登録」をクリックすると、登録したメールアドレスに認証メールが届きます。
メールに記載された「Vertify Your Account(アカウント認証)」という緑色のボタンをクリックすれば、登録は完了です。
アカウント登録が完了すると、先ほどのページにログインできるようになります。購入したいチケットの選択画面が出てくるので、アンコール遺跡群のチケットを購入する場合には左側のボタンをクリックします(下写真参照)。
その後、希望の入場日とチケットの種類、枚数などを選択してから支払い画面に移ります。ご自分のクレジットカードで決済を完了させてください。
手続きが完了すると、「アンコールパス」がダウンロードできるようになります。カンボジアには自分で印刷したアンコールパスを持っていきましょう。
もしくはスマートフォンに画像で保存しておいて、それを遺跡の入り口で提示する形でもOKです。基本的に現地で購入する紙のアンコールパスとまったく同じように使えます。
アンコールパスの使い方
チケットを提示する場所
アンコールパスは各遺跡の入り口で提示する必要があります。
1日で何箇所か遺跡を巡る場合には、何度も提示することになるので、スタッフの人に見せやすい場所にしまっておきましょう。
ストラップがついた透明の名札ケースのようなものがあると便利です。紛失したり破損したしないようにしっかりと管理しておきましょう!アンコールパスの大きさは、横10cm/縦7.5cm程度です。
アンコールパスの裏面には、チケットを利用した日を管理するための数字が書かれています。チケット検査所を通る際、係員の人が利用日の日付部分をパンチでくり抜いて管理するためです。
オンラインで購入したチケットは、表面のQRコードを専用の機器で読み取って確認します。
各遺跡の入場時間
アンコールパスの裏面に記載されている通り、各遺跡には入場時間が定められています。
基本的には、「開始 6:00 /終了 18:30」となっていますが、朝日や夕日の鑑賞ができる遺跡では入場時間が異なっています。*2024年8月に入場時間が変更されました
遺跡名 | 入場時間 |
---|---|
アンコール・ワット*朝日 | 5:00 〜 18:00 |
プノン・バケン*夕日 | 6:00 〜 19:00 |
プレ・ループ*夕日 | 6:00 〜 19:00 |
プノン・クロム*夕日 | 6:00 〜 19:00 |
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失くさないように要注意!
残念ながらアンコールパスは紛失しても再発行することができません。
提示を求められた際にチケットを持っていないと高額な罰金を取られることになるので、失くさないように十分に注意してください。
また、仮にチケットの有効日数が余っていたとしても、他人に譲渡することはできません。チケットに印刷された顔写真で当人かどうかをしっかりチェックしています。
効率的にチケットの有効日数を活用するためにも、遺跡観光のスケジュールはあらかじめ計画を立てておきましょう!
「万が一、紙のチケットを紛失しても、写真データがあれば、それで入場させてくれる」と言っているガイドさんもいました。購入したら、念の為写真に撮っておきましょう。※写真データで認められるかどうかは、係員によって判断が異なるようです
アンコール・ワットの解説はこちら
アンコールパスの購入方法|まとめ
カンボジアの遺跡観光に欠かせない「アンコールパス」の購入方法やポイントについてご紹介してきました!
カンボジアにはアンコール・ワットの他にも魅力的な遺跡がたくさんあるので、ぜひ色々な遺跡を楽しんできてくださいね!
購入した期間に合わせて、遺跡観光のプランを立ててみてください。
Klook.com
「アンコールパス」の購入方法といくつかの注意点をご紹介するので、ぜひ観光の際の参考にしてくださいね!